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英語・専門科目の対策方法【東大文系大学院合格体験記②】

弐徳猫(にとくねこ)です。
東京大学大学院経済学研究科マネジメント専攻に合格しました。
今回は、院試に向け行った英語及び専門科目の対策方法について記事にしたいと思います。

体験記①準備編はこちら。

院試全体の流れ・体験談を知りたい方は以下の記事をご覧下さい。


はじめに

英語はTOEICのスコアを提出しましたので、TOEICの対策方法のみの紹介となります。
専門科目については、論述式(自由記述方式?)でした。具体的な科目については伏せますが、勉強方法や解答方法は参考になる部分があるかと思います。

英語

目安

私は英語が苦手です…。対策開始前、現状把握のために受けたTOEICのスコアは300点台でした。最終的に提出したスコアは800点台前半です。
TOEICのスコアが800点を超えていると、英語の試験が免除・満点扱いになる大学院があったりするので、ひとつの目標として800点以上を目指しました。
スコアが高いに越したことはないですが、実際に私は800前半で合格をいただけましたので、このくらいで十分なのかなと思います。
ただ、TOEIC800点程度では英語の論文はスラスラ読めません。院試終了後も進学までにさらに英語の勉強をする必要があります。

勉強方法

TOEIC等外部試験のスコアを提出するような形の場合、専門科目対策に時間を多く残すためにも、B3のうちに英語は終わらせておきましょう。
大学の授業やその他の活動と並行しながらでも、以下の方法で1年かからずに(机に向かうのは1日1~2時間程度)、約500点ほどスコアが上がりましたので、英語が苦手でも大丈夫です!

単語1冊、文法1冊、公式問題集を使用しました。

単語は定番の「金フレ」です。はじめの数か月はひたすら単語を覚えました。
正直、単語をしっかり覚えれば、文法が少し曖昧でも問題は読めるし解けます。ということで単語の暗記に一番時間をかけました。
1冊全て覚える必要はなく、860点レベルまでで十分でした。ページ右側に書かれている豆知識(?)も勉強になります。

文法は「でる1000」を使いました。ある程度単語を覚えてから、文法に取り掛かりました。
1から勉強する!というよりは、高校時代の忘れてしまった知識を思い出す!という作業になるかと思います。
少しもったいない使い方ですが、本文を丁寧に解く必要はありません。巻末の「文法模試」のみで十分です。時間をはかりながら、何度も解きましょう。TOEICによく出で来る言い回しは限られているので、覚えましょう。

最後は公式問題集を使い、自宅模試を開催しましょう。
時間をはかって本番と同じように問題を解きます。見直しの際には、問題文中に出てきた知らない単語をチェックし覚えます(とにかく単語を覚えるのがスコアアップへの近道でした)。
リスニング対策についても、公式問題集で事足ります。通学中など、音楽を聴く代わりに1.2倍速でリスニングの音源を聴きましょう。聴き取れない箇所は、文字を見ながら何度も音を確認します。
日ごろから1.2倍速に慣れておくと、本番の音源がとんでもなく遅く聴こえます。

専門科目

解答のポイントについて

論述式の試験では、どこに配点ポイントがあるのかイマイチわかりません(合格を頂いた今でも正直謎です)。
そこで、私は解答を書く上で以下のことを意識していました。

  • 定義(or 結論) ➤ 一般論 ➤ (求められていれば)自分の意見  の順で文章を書く

  • 適宜、言葉の定義を挟む

  • 必要であれば(時間があれば)、関連する周辺知識も絡めて書く

私見になりますが…。
論述式の試験においては、(問題文に沿う形で)志望する分野の知識を有するとアピールすることが大切だと思います。
何通りも解答が考えられるような問題では、論理的に説得力のある解答ができていれば良いと思います。結論よりも、そこにたどり着く説明部分が大切的な。
間違っていることを書いたら当然減点されますが、正しい知識を少し余分に書いてしまっても減点はされないと思います(加点対象かはわかりませんが)。

こんな感じで本番の試験も解答しました。

↓↓もう少し詳しく「解答のコツ」をまとめてみました!(23.12.28追記)

勉強方法

「院試に向けた勉強」という形で机に向かったのは半年ほどです。しかし、学部で学んでいる分野でしたので、もともとある程度の知識はありました。
対策には以下のステップがあります。

  1. 過去問収集

  2. 知識の補充・解答作成

  3. 暗記

1.過去問はとにかく沢山集めましょう。
本命・滑り止めの大学分は勿論ですが、(受験する予定がなくても)出題傾向が似ている大学を探し、できるだけ多くの問題を手に入れることをお勧めします。
私は本命と滑り止め1か所、計2か所の受験でした。しかし、過去問は12の研究科、計100試験分くらい集めました。
院試対応のテキストはありませんので、集めた過去問が演習テキスト代わりになります。参考書を読み込むことも大切ですが、過去問を使ってアウトプットの機会を多く設けることが大切だと思います。

2.おそらく学部で学んでいる分野に進む人が多いと思います。ですので、院試対策としては今まで学んできたことをさらに深く勉強する形になります。
知識の補充として、改めて、学部で使用していた教科書を一冊全て覚えました(理解する)。加えて、辞書的に使用するやや難しい参考書を2冊ほど用意しました。
ある程度知識を入れたら、過去問の解答を作成します。
理系大学院の過去問は探せば見つかることが多いですが、文系大学院かつ論述試験となると厳しいかもしれません。
私の場合は解答が手に入らなかったので、全て自力で解きました。参考書を見ながら自分で解答を作成するという作業はとても勉強になりました。

3.あとはひたすら、過去問を繰り返し解きます。その際、適宜参考書にも目を通し、問題にはなっていないような周辺知識も覚えていきます。

こんな感じで、本番の手ごたえは6~7割くらいです。実際の点数はまた改めて公開予定です。

開示請求しました。実際の点数はこちらから(23.12.28追記)

おわりに(+今後の告知?)

以上が院試対策勉強編です。
院進を考える誰かの参考になれば嬉しいです。

この他の対策として、提出書類の中で最も重要である研究計画書の作成があるかと思います。
こちらについては近日開設予定の院試ブログにて、詳しくご紹介しようと思います。
院試ブログではこれまで体験記でご紹介したこと以外にも、併願校の決定の仕方から研究室訪問・面接について等…文理問わず院試に関することを網羅的に記事にする予定です。

開設しましたら、またnoteで告知します。
noteでもこれまで通り、過去問の解答を公開したりします。

ご質問等はTwitter(X)まで @2tokuneko


追記(2023.10.17)
院試情報ブログ【弐徳猫の院試情報ラボ】を開設しました!

まだ記事数が少ないですが、これからどんどん記事を投稿する予定です!
Twitter(X)にてブログ更新のお知らせをするので、是非フォローしてお待ちください~!(@2tokuneko)


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