中村鞠音

練馬出身 都内在住 最近、短いLINEのやりとりしかしていないことに危機感を抱きました…

中村鞠音

練馬出身 都内在住 最近、短いLINEのやりとりしかしていないことに危機感を抱きました。 文章を書くリハビリをしたいと思っています。

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だから東京はふるさとになれない

8月末にとしまえんが閉園して、はやくも解体作業が進んでいるという。 私にとってとしまえんは、幼いころからそこにあって当然の場所だった。 最初は身長制限で乗れなかった乗り物に、 大きくなるにつれて徐々に乗れるようになって、 中学生でついに全部の乗り物に乗れるようになって、 勇気を出してコークスクリューに乗ってみた、そのころには、 カルーセルエルドラドに乗るのはちょっと恥ずかしくなっていて、 それにあまりにも地元だったから、 高校や大学の友達と一緒にいくのはなんだか気恥ずかしく

    • 松田青子『持続可能な魂の利用』

      賛否両論ありそう(というか、否の方が多そう)な本なので、 あえて他の方のレビューや感想を一切見ないうちに、 自分が抱いた感想を残しておきたいと思います。 ネタバレに特に配慮していませんので、お気を付けください。 私自身の「思い込み」や「慣れ」を一つずつ ぺりぺりと剥がしていってくれるような、そんな感覚になる作品でした。 当たり前だと思っていたことが、実は変。 そういうことって身の回りにあふれていると思います。 この作品ではっと気づかされたのは、 未来の女の子たちが、かつて

      • としまえん閉園に寄せて

        2020年8月31日の夜9時に、 東京都練馬区の遊園地「としまえん」が閉園します。 94年という長きにわたり頑張ってきた遊園地でした。 「東京」は街の様子が目まぐるしく変わります。 それは都心だけのことではなく、23区の端っこの練馬でもそうで、 ついこの前まで畑だった場所に次々とマンションが建ち、 幼いころ何人もの友達が住んでいた団地は、 老朽化が進み取り壊されました。 生まれ育った街が常に変化していく。 そんな中で、黄色い電車の車窓から見える「としまえん」は、 とても貴重

      だから東京はふるさとになれない

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      • 随想録
        2本
      • 読書録
        1本