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想い出のライブバー 「パナシェ」

三回しか行けなかったが、
色んなことを経験させてもらえたライブバーがある。

銀座にあった「パナシェ」

座席数はMAX8席だろうか?
よくぞピアノが入ったというくらい、
こじんまりとしたお店。
実は、毎週水曜日和泉宏隆さんが、
ソロピアノライブをやっていた。


地方在住の私にとって、毎週行けない。
でも、行きたい!!!
ということで、休暇や出張を利用して聴きに行ったのだ。


今もそうだが、
ライブ仲間を増やしたいなぁと思う一方、
自分から話しかけるのには勇気がいり、
ひっそり聴いて帰るタイプ。
(声をかけていただければ、メチャしゃべります)

そんな私の緊張をほどいてくれたのが、
パナシェのママだった。

地方組なので、余計に気にかけてくれたのかも。
三回しか行けていないのに、人生相談にものってくれた。
他のお客様でルールを反した時、本気で注意していた。
年賀状も頂き、作品と言えるくらい豪華なもの。
今でも憧れの女性にひとりである。

お客様は仕事帰りの社会人で、
男性はスーツをパリッと着こなし、
女性は、とっても印象が残る方がひとりいて、
ぱっと華が咲いたような方で、
毎度来られていたことを記憶している。
社会人なって間もない私には、
「東京ってかっこいい~」と、
なにもかもが新鮮だった。


通常のライブイメージとは異なり、
「全員で飲食 会話 音楽」の印象がある。
仕事もプライベートも楽しむお客さんの会話、
お客さんがカウンターにたち、
エッグノッグを作っていただいた。
別のBARで注文したら、断られた…。

和泉さんといえば…、音楽はとても素敵だった。
でも、正直お料理の印象のほうが強い。
和泉さんもカウンターに立ち、
手料理をふるまって頂いた。

いくつか頂いたが、だんご汁を作られた時、
「ちょっと固かったなぁ~」と言いながらも、だんご汁の説明をずっとしていたような。

お料理で冷えた手を温めるために、
和泉さんの手が温まるを待って、
ライブが始まることも記憶している。

色んなライブに行ったが、
何もわからない私に、
音楽、社会人の所作、コミュニケーション等々、
教えていただいた印象に残る場となった。

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