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「愛称⇆蔑称」公演後雑記。

振り返れば2024年初の投稿になってしまった。
色々思い感じることや、日々生きるための活動や、もちろん稽古や公演の準備や、逃げや葛藤や、諦めや開き直りなど、書かない理由を挙げればキリがない。

そして約三ヶ月の時を経て、またこのnoteを認めて行こうと決めた。
2024年は変化の年になると思う。いや、変化を起こさねばならぬ年である。
いやいや変化など毎年起こさねばならぬもので、もっと言うと変化は日々起きているもので……

なんて面倒なことは追々書くとして。

3月7日~15日まで六行会ホールで
山田ジャパン「愛称⇆蔑称」の公演が行われた。

【あらすじ】
長野県の川北中学校に勤務する畑中忠平(原嘉孝)は、今年で教師暦5年を迎える。田舎を出ることなく、「母校の教師になる」という夢を叶えた忠平はこの年、初の学年主任に任命された。優しい校長に、やたらと口うるさい教頭の指導のもと、癖の強い教員たちをよくまとめ、充実した日々を送っていた。生徒たちは今どき珍しい程に素直で、取り立てて問題を抱えた生徒もいない。素朴な見た目で、子供らしく“あだ名”を呼び合う。そして、ちょっとしたことでもゲラゲラと無邪気に笑い合う。そんな笑顔溢れる子供たちと川北中学校を、忠平は心から愛していた。

しかしある日、忠平が担任するクラスに、東京の中学校から転入生がやってきたことで、事態は一変していく。転入1週間もしないうちに、母親から忠平に激しいクレームが入ったのだ。その内容は、「あだ名を禁止にしてください」というもの。何でも、東京都心の多くの学校が子供をいじめから守るため“あだ名”を禁止し、生徒同士に“さん付け”を義務付けているのだという。母親は呆れた様子で「この学校、地域のリテラシーは絶望的に遅れています!」と声を上げる。 これを機に、教員と親たちによる職員室での議論が始まる……。

http://yamadajapan.com/stage/aibetsu/

物語のメインの舞台は職員室での議論。
教師たちと保護者たちがそれぞれ「あだ名」について、己の正義を激しくぶつけ合っていく。

稽古の最中から、常に考えを巡らせていた。
〇〇の意見が自分にとっては正直一番しっくりくる。一方で自分が演じている役の意見はなかなかしっくりこなかったり。だが稽古を進めて行くうちに、徐々に考えが変わっていく自分がいた。

それはまさに議論と時間が生んだ変化。
自分が吐き出すセリフは変わらないのに(多少の変化はあるが)、演じ方が変わる。リアクションが変わる。込める思いが変わる。

主人公である忠平が出した”ある”答えも、時間をかけた思考の先に、生まれたもの。

その全てを見届けてくださって本当にありがとうございました。

今回もたくさんのお客様が足を運んで下さり、一緒に舞台を作り上げてもらった。きっと見て下さった皆さんも思いを巡らせてくれたと思う。

今まで以上に没入型というか、参加型の物語。

このお話は見終わった後、誰かと語らずにはいられなくなる。それは「あだ名」という誰しもが通ってきた道であり、それぞれ「あだ名」に対する思いは千差万別だから、自分の想いを伝えたくなるのである。(本当は舞台を見ながら意見したかったと思うけどw)

実際に観に来てくれたわたしの友達、先輩後輩、仲間とは、会う度に「あだ名なんだった?」から始まる議論を交わしている。

というわけで是非とも議論に参加して頂きたいのです。
22日まで配信でご覧いただけます。

パンフレット付きチケットもオススメ。
わたし編集など手がけましたので是非とも。

そんなわたしは、その問題のクラスに通っている娘の母親でした
がんばって意見も言いました。
愛称⇆蔑称ポーズ

改めて、ご来場ありがとうございました!!
配信で見て下さった皆様、これから見て下さる皆様、そして応援して下さったすべての皆様、関係者スタッフの皆様、共演者の皆様、本当にありがとうございました!!


ようやく通常運転に戻りつつあります。
明日からはまた徒然に日記など記していこうかなと。
引き続きよろしくお願いいたします。

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