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終演後雑記。

昨日たくさんゲネプロ写真をUPしました。
舞台「とのまわり」の。
終わって1週間ちょっと経った。

今回は畑山という看護師の役。
重病患者の病棟の担当で、キャリアは長め。
ある時は医者よりも強く、患者に対しても厳しめ。
そんなパーソナルを持つ。

わたし自身は病院と言うものに、あまりお世話にならない人生を過ごしてきた。大きな怪我や病気はなく、長期入院もしたことがない。

祖母が倒れたとき、毎週末病院に行ったが、祖母はずっと意識がなく、看病やお見舞いという認識とは少し違った。
母が大きな手術をしたとき、地元を離れていたので、付き添えなかった。

病院と縁がなくとも、看護師さんと触れる機会はそこそこある。
例えば献血。例えば健康診断。耳鼻科や皮膚科だって。
おおかたの印象はサバサバとテキパキしていて、優しい。

畑山は手のかかる患者の沢田のせいでいつも怒っている。
さらに加奈子という余命宣告された患者にも振り回されて困っている。
しかし二人は常に生と死に向き合う状況にいる。

畑山(わたし自身)は本当の意味で死と向き合ったことはない。
私にとって大切な人がこの世から旅立つのを見送ってきたことはあるけれど、私が死の間際に立たされたことはないからだ。

そう、この「とのまわり」は間際に立たされた人たちの物語。

どんなに煩わしかろうと、自分「の」まわりには結局誰かがいて、断ち切れると思ってもそう簡単ではなくて、そう思いながら、また新しい(煩わしい)つながりを作ってしまう。

人間は弱いから。

「うるさい」と一喝したその先に、また新たなつながりを想って、笑顔になってしまう生き物だ。


何はともあれ、全8公演が無事に終わることができたことを、沢山の方にお越しいただき、そして楽しんで下さった皆さま、スタッフ関係者の皆さまに、心より御礼申し上げます。


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