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木下斉さんと『自動車の社会的費用』を読む。

2023年6月27日まちづくりの専門家・木下斉さんをお招きして、自動車の社会的費用を読む 第4回 を開催しました。

木下さんの投稿はこちら

2022年5月京都大学・人と社会の未来研究院に創設された社会的共通資本と未来寄附研究部門の社会的共通資本を考えるシリーズです。

今度のイベント情報をご希望の方はこちらをフォローいただけましたら幸いです。


『自動車の社会的費用』を早稲田商店街の活性化に関わり始めた高校生の時に勧められて読んだと言う木下斉さん

岩手県のオガール紫波 との関わりなどをご紹介いただきながら、楽しく歩く、歩きたくなる町づくりがもたらす様々な効果についてお話しいただきました。

宇沢が『自動車の社会的費用』大切にした、”安全に歩く権利”は時をこえ、”楽しく歩く権利”に拡張しています。

安全に歩ける都市設計に車一台1974年当時で約1200万円。
それが順当に投資されていたら年間200万円ぐらいの利益になると宇沢は試算。それは車所有者が歩行者に対し及ぼしている負の影響。

これが”歩きたくなる町”に投資されたらこんなことが起こります。という実例が、紫波のオガールなのではないでしょうか

ドイツのシュツットガルトのあえて、自動車の渋滞を解消しない過激とも言える政策が成功している事例など、目から鱗が落ちる話がたくさんありました。

https://www.uraja.or.jp/wp-content/uploads/2022/03/CiC162003_Stuttgart.pdf


めからうろこが落ちたら 動き出す。
それが大事
何か動き出すことで生まれるものと真摯に対峙していく
動かなければ何も生まれない
歯に絹を着せないゆえに狂犬とも言われる木下さん
しかし、それはまちづくりが妥協を許してはならない事業であるがゆえ
学びの多い90分でした。

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