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旅の記録:インド④ 2018/12/20【後編】

3. バンコク⇒羽田、自宅へ(その2)

バンコク空港のラウンジを出て、搭乗口に向かうと既に長蛇の列でした。

定刻通りに機内に乗り込み、手荷物を上段の棚に入れて、シートに腰掛け、上着を預かってもらい、靴を脱いでスリッパに履き替えると、急に睡魔が襲ってきました。飛行機がエプロンを出て滑走路を移動し始めてから離陸するまでの記憶がなく、気が付いた時にはもう雲の上でした。同じ経験を過去に何度もしています。この現象は不思議です。

今回は深夜便だし、バンコク-羽田間のフライト時間は6時間弱程度と短いので、機内エンタテインメント機器の利用は一旦お休みして、シートをフルフラットにし、ひと眠りすることにしました。

次にCAさんに起こされたのは朝食のサービスタイムで、日本時間の3:00過ぎでした。2時間位は眠ったかもしれません。起きた後は着陸までの間、50分番組を次々にセレクトしながら、ぼけっと今回の旅を総括していました。

おそらく今年最後の海外出張、最後の飛行機への搭乗になると思います。昔から、ひらめきやアイデアが浮かぶ場所として、「三上(馬上・枕上・厠上)」がよく知られています。現代社会では、飛行機で空を飛んでいる時間は、”馬上”にあたるかもしれません。

飛行機での移動時間は、ゆっくりと物事を考えるのに適した時間です。考え事や調べ事をしたり、本をじっくり読むのにも向いています。私は機上では仕事をしません。少しお金はかかっても、窮屈なエコノミークラスではなく、ゆったりと過ごせるビジネスクラスで移動するのは、長い目で見ると価値のある投資だと信じます。

羽田空港には定刻にやや遅れて到着しました。飛行機を降りてから空港を後にするまでのルーチンを一つ一つこなし、今回も無事に自宅に帰ってくることが出来ました。

4. まとめ ~インドについて

インドは人によって好き嫌いがわかれる国です。生理的に合わなくて、二度と行きたくないと毛嫌いする人もいれば、結構はまってしまう人もいます。

私は、インドは肌に合う国で、中国(中国語が喋れないのでコミュニケーションが難しくてストレスを感じるというのが最大の理由)よりも親しみを感じています。限られた知識ですが、インドについて私見を書いてみます。

インドに馴染めない人が理由に挙げる理由の一つに「料理が合わない」というのがあります。でも、私の中ではインドは世界で1 、2を争う料理の美味しい国です。インドで摂る食事は毎回楽しみです。

まず食糧自給率がほぼ100%で、食材が豊富です。意外かもしれませんが、食肉産業~主に鶏肉と羊肉ですが~も盛んで、ヒンズー教徒がNGの牛肉製品(勿論ハラール処理されたものですが)の世界有数の輸出国でもあります。

料理の基本は”カレー”ですが、日本人がイメージするカレーとは異なり、素材も色々。種類も無数にあります。レストランはピンキリで、高級店の伝統的なインド料理はびっくりするくらい美味だと聞きます。世界有数の小麦の産地なので、パスタやピザなどのイタリアンも結構いけます。

古代文明が栄えた地域なので、世界遺産的な場所も多く、観光地としてもポテンシャルがあります。近年は道路や交通機関、エネルギーなどのインフラ整備が急速に整いつつあるので、観光旅行も楽しいかもしれません。

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