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未踏県の旅2020 宮崎【其の弐】2020/10/29-30

昨日に引き続きまして、宮崎一泊二日旅行の一日目の振り返りです。

鵜戸神宮〜油津

私は観光地を長時間念入りに見て回るタイプではありません。鵜戸神宮には大いに感銘を受けたものの、その場に居たのはせいぜい30〜40分位でした。

次の目的地、油津(あぶらつ)へは、宮崎交通のバスで移動する予定です。太陽が照り出し、天気も良くなってきました。予定のバスまで時間があったので、先のバス停までぶらぶらと歩くことにしました。鵜戸神宮からバスの走る国道220号へ出る道は風光明媚で、眼下に鵜戸千畳敷奇岩と呼ばれる印象的な岩の景色が見られました。

気温が上がって、汗だくになりながら、二つ先にある小吹毛井の停留所まで歩き、やってきた油津駅行きのバスに乗りました。

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油津

油津は日南市の漁港町。町を貫く運河が整備されていて、こぢんまりとした集落という印象です。プロ野球、広島カープが毎年キャンプで利用する日南天福球場が近くにあるせいか、駅舎はカープカラーに彩られています。思っていたよりは、小さくて素朴な駅でした。

町の中心部にある油津商店街は、市が外部人材を意欲的に投入して取り組んだ活性化プロジェクトの成功例として、メディアでも度々取り上げられていることを知っていました。残念ながら、平日の昼間ということもあってか、商店街内は閑散としていて、賑わっている印象はありませんでした。それでも地元商店街を盛り上げようと工夫を凝らしながら整備している努力は見て取れました。

商店街の入口近くにあるお洒落なABRATSU COFFEEというカフェで遅い昼食をいただき、電車までの時間で堀川橋など町中を散策しました。次の目的地の飫肥までは電車で移動です。やって来た電車はレトロ感があってなかなかよかったです。

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飫肥

飫肥は今回の旅のメインにしたいと考えていた場所です。初代藩主、伊東祐兵以来江戸時代を通じて伊東氏が支配した飫肥藩五万七千石の城下町です。

町を蛇行するように流れる酒谷川が天然の要害となっています。飫肥城跡の周辺には武家屋敷跡など昔の景観が保存されていて、九州の小京都とも呼ばれる美しい町です。飫肥城本丸跡の杉林は荘厳でなかなか見事でした。

街並みも楽しみだったのですが、もう一つのお目当ては、飫肥出身の偉人、小村寿太郎の足跡を展示する記念館でした。日英同盟の締結、日露戦争のポーツマス講和条約締結の全権大使、関税自主権の回復など、外交官として、我が国の国際的地位の向上に貢献しました。

その昔、吉村昭の小説『ポーツマスの旗』で描かれた小村寿太郎の活躍に感銘を受けました。貧しい家庭に育ったものの、幼い頃から頭脳明晰で、周囲からの期待と引き立てを受け、実力でのし上っていく姿は、理想の生き方と映りました。私が世界を舞台に活躍することに憧れたのに、小村の生涯からの影響が少なくありません。

飫肥城跡のすぐ近くにある小村記念館内には、小村の足跡や記念の品が多数展示されています。入館料の210円は随分と安く感じました。

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本日はここまでです。

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