錯覚話法

竹中平蔵という人物は本当に話術がうまいと言うか、人を錯覚に陥れる能力に長けている人だとある意味関心してしまいます。

最近言いだしたのが、ベーシックインカムで。

政府から毎月定額を税金から支払うというもの。彼いわく負の所得税ということらしいのですが、税金を収めるのではなく逆にもらうという発想。

これの裏には、年金や医療保険だったりの社会保障を崩壊させて、国民皆保険がなくなったところで新たなビジネスで設けるという目論見があるのではと一部のメディアで酷評されていました。

錯覚話法として、ベーシックインカム=
・毎月お金がなにもしなくてももらえる
・社会保障を崩壊する
というメリット・デメリットにわけるとすると、このメリットの部分のみを強調させ、デメリットはあえて語らないというものが話法のベースとしてあります。
受け入れられるためにデメリットはあえて見せないということですね。

そして、単純にメリットを語るのではなく、
第4次産業革命にある今は、多くの人にチャレンジしてもらうことが重要。
失敗しても立ち直れるようにベーシックインカムがあることでセーフティーネットが築ける。といったあたかも話す相手の生活向上を期待させるような言葉を載せてきます。

で、大概の人はチャレンジできる世の中は良い世の中だ。と解釈して、その主張に賛同してしまうわけなのです。

ある意味めちゃくちゃ優秀ですよね。

一般的なコピーライターや広告代理店社員より、人を動かすのがうまいのではないでしょうか。

今日は、錯覚話法は片方を見せない。そして、相手の生活向上を期待させる言葉を乗せる形で構成されている。という話。

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