見出し画像

【4月17日】パウエル発言でドル高継続

ドル/円は155円の攻防戦が激化しており、ドル高傾向が続いている。特に、FRBの政策動向や鈴木財務相の発言が市場の方向性を左右している。しかし、本日のG20でドル高懸念から介入警戒感が強まり相場は高値警戒感が出だした。欧州中央銀行(ECB)の政策方向が未確定であり、ユーロは相対的に弱含んでいる。英ポンドは失業率が横ばいであり、経済指標が安定しているものの、不透明感が残る中で変動が続いている。

市場の注目ポイント


FRBのパウエル議長の発言がドル円の支持材料となり、利下げ期待の後退が確認されている。歴史的な円安水準が続く中での国際協議の可能性として、G20とG7の会議が為替レートに関する重要な議題となる可能性がある。
英国の経済指標が市場の期待と異なり、ポンドの動向に影響を与えている。鈴木財務相の発言による日本政府の市場介入の可能性。円の急激な下落に対する政府の対応が注目されている。中国の経済指標が混在しており、アジア市場全体のリスク感が高まっている。

直近の傾向


ドル円はテクニカル指標のRSIが買われ過ぎを示し、一部の過熱感から一時的な修正が発生する可能性がある。 市場はFRBの利下げ開始をECBよりも遅れると予想しており、これがユーロドルの動向に影響を与えている。
ドルは他の主要通貨に対して強いが、市場は非常に敏感で、小さなニュースや指標にも反応している。英ポンドは政治的不確実性と経済指標の安定の間で振れている。ポンドはこの後15時に発表されるCPIに注目が集まっている。

英消費者物価指数

市場の意思

市場は引き続きFRBの政策発言を密に監視し、インフレの進展に基づいてドルの動向を評価している。日本財務省の介入への警戒感が市場の一部で強まっており、為替市場の参加者は政策当局の動向に敏感に反応している。市場は現在、中央銀行の政策動向に非常に敏感で、特にインフレと経済成長のバランスに注目している。ドルの強さは、アメリカの比較的強固な経済指標と、他国の経済に対する懸念からきている。

年内利下げ1回の折込み

今後の推移

ドル円は引き続き上昇圧力が見込まれるが、市場の過熱感や政策会議の結果次第で変動の可能性がある。円売り枚数が増加しており、2007年時に近くなってきている。

日米金利差と円売りポジション

ユーロドルは中期的にさらなる下落が予想され、FRBとECBの政策の進行状況によって1.05ドル以下へのテストがあるかもしれない。

現状で最も買われやすい通貨

ドルが最も買われやすい通貨であり、米国の経済データの強さとFRBの政策の堅持が背景にある。これはFRBの比較的強気なスタンスと、アメリカ経済の回復力によるもの。

※その他重要な情報
市場は中東の地政学的リスクを引き続き注視しており、この地域からの新たなニュースが為替市場に急激な影響を与える可能性がある。

※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?