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FX(為替取引)の理解と取引方法

この記事では、FX初心者にわかりやすく

◆FX (外国為替取引) とは
◆外国為替取引の仕組み
◆外国為替取引における「レバレッジ」とは何か?
◆外国為替市場を動かすものは何か?「重要」
◆自分に合った投資法

の5項目について説明していく。

◆FX (外国為替取引) とは

1つの通貨を別の通貨に変換する手段であり、FX取引を行う際、常に通貨同士のペアを取引している。つまり、一方の通貨を売りながら同時に別の通貨を買っているということ。
ペア内の各通貨は、3文字の英字で表示される。このコードは通常、地域を示す2文字と、通貨自体を示す1文字で構成されている。例えば、USDはアメリカ(US)ドル(D)を、JPYは日本(JP)円(Y)を表している。USD/JPYのペアでは、日本円とアメリカドルでの売買になる。
最も頻繁に取引されるFXペアには、ユーロ対アメリカドル(EUR/USD)、英ポンド対ユーロ(GBP/EUR)、英ポンド対アメリカドル(GBP/USD)などがある。

主に取引されている通貨ペアの4つのタイプ:

  • メジャーペア:世界のFX取引の80%を占める7つの通貨。

EUR/USD、USD/JPY、GBP/USD、USD/CHFなどが含まれる。

  • マイナーペア:あまり頻繁に取引されないペアで、主要通貨同士の組み合わせが多く、アメリカドルを含まないことが特徴。

EUR/GBP、EUR/CHF、GBP/JPYなどが含まれる。

  • エキゾチックペア:主要通貨と小規模または新興経済国の通貨とのペア。

USD/PLN、GBP/MXN、EUR/CZKなどが含まれる。

  • 地域ペア:スカンディナビアやオーストララシアなど、特定の地域に分類されるペア。

EUR/NOK、AUD/NZD、AUD/SGDなどが含まれる。

ほとんどのFX取引は、価値が上がる通貨を買おうとする銀行や個人によって行われる。しかし、旅行時などに一つの通貨を別の通貨に変換したことがあるなら、その行為自体もFX取引を行ったことになる。

◆外国為替取引の仕組み

取引は、異なる時間帯にある4つの主要な外国為替取引センター、すなわちロンドン、ニューヨーク、シドニー、東京にまたがっている。株式市場のような中央集権的な取引所がなく、外国為替市場は代わりに全世界の銀行やその他の組織によって運営されているため、24時間外国為替取引を行うことができる。

ほとんどのトレーダーは、外国為替の価格を投機する際に実際の通貨を受け取ることはなく、ネット上での売買を済ますことができる。トレーダーらは、市場の価格変動を利用するために為替レートの予測を行い取引に参加する。外国為替取引をする際には、通貨ペアの価格がどの方向に動くかを予測し、予測の正確さが、トレーダーの利益や損失を決定する。

外国為替価格 - 基準通貨と対象通貨 外国為替ペアで最初にリストされる通貨を基準通貨、二番目の通貨を対象通貨と呼ぶ。外国為替ペアの価格は、基準通貨1単位が対象通貨でどれだけの価値があるかを示している。
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例えば、GBP/USDの場合、GBPは基準通貨でUSDは対象通貨なので、GBP/USDが1.35361で取引されている場合、1ポンドは1.35361ドルの価値があるということになる。

ポンドがドルに対して上昇すると、1ポンドはより多くのドルの価値を持ち、ペアの価格は上昇する。逆に下落すると、ペアの価格は下がる。したがって、ペアの基準通貨が対象通貨に対して強くなると予想する場合は、ペアを買う(ロングする)ことができる。弱くなると予想する場合は、ペアを売る(ショートする)ことができる。


◆外国為替取引における「レバレッジ」とは何か?

外国為替取引の主な利点の一つは、レバレッジを使用してポジションを開くことができるということ。レバレッジを利用すると、多額の資本を拘束することなく、市場での取引額を増やすことができる。
レバレッジを使った取引では、取引の全額を前払いする必要はなく。代わりに、少額の預金、つまり「証拠金」を置く。レバレッジをかけたポジションを閉じる際、利益または損失は、取引の全体のサイズに基づいて計算される。

レバレッジのメリットデメリット

レバレッジが利益を拡大する可能性があることを意味するが、同時に損失のリスクももたすということ。これには、最初の預金を超える損失も含まれる可能性がある。したがって、レバレッジを利用した取引では、リスクの管理方法を学ぶことが非常に重要になる。

リスクの管理方法を学ぶ

レバレッジ取引には高いリスクが伴うため、取引を行う前にレバレッジの仕組みとリスク管理の方法を十分に理解し、適切に行使することが重要になる。証拠金(マージン)を少なくして大きなポジションを持つことができるのがレバレッジの魅力だが、市場が反対方向に動くと、損失も同様に拡大するため、慎重な判断が求められる。

外国為替取引における「マージン」とは

マージンは、レバレッジ取引の重要な部分だ。これは、レバレッジをかけたポジションを開くために、そして、そのポジションを維持するために必要な最初の預金を指す用語になる。外国為替でマージン取引を行う際には、マージン要件があなたの使う取引所によって、また取引の大きさによって変わることを覚えておく必要がある。

マージンは通常、ポジション全体の一定の割合で表される。たとえば、EUR/USDでの取引では、ポジションの全体価値の2%の預金だけが必要とされるものが多く、これは、1,000,000円のリスクを負っているにもかかわらず、取引参加のためには20,000円の預金だけが必要となることを意味する。

簡単に言うと、マージン取引では、大きな取引をするために、その取引の全額を支払う必要はなく。代わりに、取引全体の一部分のみを預金として支払う。この預金(マージン)は、取引する際にあなたがリスクを負う金額の一部として機能する。マージン取引は高いレバレッジを提供するので、少ない資本で大きな利益を得る可能性があるが、同時に大きな損失を招くリスクもある。そのため、取引においてマージンをよく理解し、適切に管理することが非常に重要になってくる。

外国為替取引における「PIPS」とは

PIPSは、外国為替ペアの動きを測定するために使用される単位。通常、外国為替のPIPSは通貨ペアの4番目の小数点の動きを指す。たとえば、EUR/USDが$1.35361から$1.35371に動く場合、これは1PIPS動いたことになる。

外国為替取引 - 1PIPS ルールの例外は、見積もり通貨がより小さい単位でリストされている場合で、最も顕著な例は日本円だ。ここでは、第2の小数点での動きが1ピップを構成する。したがって、EUR/JPYが¥172.119から¥172.129に動く場合、これは1ピップの動きになる。

外国為替取引における「スプレッド」とは

ロング(買い)ポジションを開く場合は、市場価格よりわずかに高い買い価格で取引が開始される。ショート(売り)ポジションを開く場合は、市場価格よりわずかに低い売り価格で取引が開始される。

外国為替取引において、スプレッドはある外国為替ペアの買い価格と売り価格の差を指す。例えば、EUR/USDの買い価格が1.7645で、売り価格が1.7649であれば、スプレッドは4ピップになる。証券会社に渡る手数料だと考えると簡単だ。

外国為替取引における「LOT」とは

通貨はLOTと呼ばれる一定量で取引され、これは外国為替取引を標準化するために使用される。外国為替取引において、標準LOTは10万単位の通貨。また、10,000単位のミニLOTや1,000単位のマイクロLOTで取引することもある。

◆外国為替市場を動かすものは何か?「重要」

外国為替市場は、ほとんどの金融市場と同様に、主に需要と供給の力によって駆動される。これらの要因を動かす影響を理解することが重要になる。

  • 中央銀行: 供給は中央銀行によって管理され、中央銀行が発表する措置は通貨の価格に大きな影響を与える可能性がある。たとえば、量的緩和は経済により多くのお金を注入することを意味し、通貨価格の低下を引き起こす可能性がある。

  • 中央銀行は、経済の基本金利を制御する。

    1. 金利が高い通貨で資産を購入すると、より高いリターンを得ることができる。これにより、最近金利を引き上げた国に投資家が集まり、その結果、その国の経済が促進され、通貨が上昇することがある。

    2. 金利が高いと借り入れが困難になることもある。資金の借入が高くなると投資が困難になり、通貨は弱まる可能性もある。

  • ニュース報道: 商業銀行や他の投資家は、見通しが良い経済に資本を投資したがる傾向がある。したがって、特定の地域に関する肯定的なニュースが市場に流れると、投資を促進し、その地域の通貨に対する需要を高める。

    1. 通貨の供給が同時に増加しない場合、需要と供給の差は通貨価格の上昇を引き起こす。同様に、否定的なニュースは投資を減少させ、通貨の価格を下げる可能性がある。その結果、通貨は通常、その通貨を代表する国または地域の経済の健全性を反映する。

    2. 経済指標:国の経済動向を示す重要な発表

      • インフレ指標

      • GDP

      • 生産,消費報告

      • 小売売上高

      • 雇用の状態

  • 市場のセンチメント、ニュースに対する反応としての市場のセンチメントも、通貨価格を動かす重要な役割を果たすことがある。トレーダーがある通貨が特定の方向に進むと信じている場合、取引を行い、他の人々にも同様に行動するように説得する可能性もある。これにより、通貨の需要が増加または減少する。


◆自分に合った投資法​

FX取引には、それぞれの人に合った投資方法があり
【短期投資】【中期投資】【長期投資】が存在する。
それぞれのメリット、デメリットを紹介していくので、どの投資スタイル、リスク許容度が自分と合っているかを考えながら読もう。

スキャルピング:株式保有期間:数分~数十分日

メリット:数秒や数分といったきわめて短い時間、ポジションを保有する取引。1日に何度も売買をして利益を積み重ねるため、大きな利益が狙える可能性がある。

デメリット:頻繁に行われるトレードで利益を出す必要があるため、リスクが高い取引手法。

※スキャルピングは瞬時に利益確定、損切りの判断が必要になるため、判断力、決断力がある人に向いている。

・デイトレード:株式保有期間:数時間~1日間

​メリット:数時間から1日という短い時間、ポジションを保有する取引。ポジションを翌日に持ち越すことはない。1日に数回売買する場合もあるため、短期間で大きな利益が狙える。

デメリット:が、価格が想定外の方向に動いた場合は損失が大きくなる可能性がある。

※デイトレードはキャピタルゲインで利益を狙う取引手法のため、為替レートが頻繁に動く欧州時間や、ニューヨーク時間にトレードできる時間が確保できる人に向いている。

・スイングトレード:株式保有期間:数日~数週間

メリット:数日から数週間というスパンでポジションを保有して、中長期的に大きな利益を狙うトレード手法。長期間ポジションを保有することで、期間中はスワップポイントによる利益も得られる。スイングトレードは長期的な値上がり益を狙う取引のため、常時FXチャートと向き合う必要はない。

デメリット:要人発言や、重要な経済指標の発表、あるいは戦争や天災といった地政学リスクで大きくトレンド転換する可能性がある。

※スイングトレードは常にFXチャートと向き合う必要がないため、仕事や家事で忙しく投資に時間をかける余裕がない人に向いている。また、スワップポイントを利用して、ゆっくり時間をかけて資産を増やしたい人にもおすすめ。

以下に日本で取引可能な取引所(プラットフォーム)をいくつか載せておく。

◆初心者におすすめの証券会社

・XM (海外証券会社)
特徴:海外の証券会社のため、レバレッジを高く設定することが可能。口座開設、入金時のボーナスも豊富で、時期によってはお金を入れずに口座開設ボーナスでの取引が可能なこともある。
おすすめ度:★★★★

・みんなのFX     (国内証券会社)
特徴:低いスプレッドで取引が可能。税金も20%が最大で、海外証券会社に比べるとかなり安いのも魅力。利用者には速報性の高いニュースを発信しているため、日本在住者に愛用者は多い。
おすすめ度:★★★★★

・DMM FX (国内証券会社)
特徴:FX口座数が国内トップクラスであり、低いスプレッドで取引が可能。税金も20%が最大で、海外証券会社に比べるとかなり安いのも魅力。口座開設も最短で1時間と、好きなタイミングで取引を開始することもできる。
おすすめ度:★★★★★

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