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大人気インターネット広告の信頼度と不快度


インターネット広告は3兆円超え

インターネット広告はコロナを通じてさらに好調し、今やプロモーション分野における最大の広告金額となっています。市場規模は3兆円を突破し、今後もインターネット広告は右肩上がりの予測。

デバイスの変化と費やす時間の増加

インターネット広告が増えている理由はいくつかあります。

① 消費者がスマートフォンを通じて費やす時間の増加

統計資料など要らないくらいもう感覚でお分かりかと思いますが、日中費やす時間の多くをスマートフォンを通じて様々なコンテンツ、ニュース、ゲーム、動画に費やしている私たち。当然、様々な面で広告にも自然と触れる機会が増えています。
今までは、家にいるならばテレビ、ラジオ、新聞、雑誌。外ならば屋外広告(ポスター、看板、イベント)でした。今では内外限らず、スマートフォンに触れています。

さらに、スマートフォン以外でも、テレビはコネクテッドTVや、ゲーム機器を通じてYouTubeが視聴され、もはやコンテンツに接していない時間の方が短くなっているのではないでしょうか。

広告を視聴するシーンからユーザー心理を考えてみる

※仮説です。
生活の大部分を占めるようになったスマートフォン。スマートフォンを使っている時は、多くの場合が、『探索』もしくは『消費』の意識が働いているのではないでしょうか。

探索と消費の定義
探索 自分の知りたい情報を探している
消費 サブスク系のサービス利用 時間消費

ようは、何かの情報を自分に適したプラットフォームから探している状態です。

時間潰しのように思えるスマホ閲覧も無意識のうちに目的が存在していくという感じでしょうか。

最初は目的もなく、SNSやニュースサイトなどをみていても、あるコンテンツに接触すると、そのコンテンツを深掘りしていく目的が誕生し、探索行動に移っていく。一通り疑問が解決すると、再びコンテンツに接触していく。この繰り返しが私たちの『スマホ時間』ではないでしょうか。

そして、その時間の最中に自身の行動を妨げる場合の多い、「広告」は、接触することでストレスになる場合があると仮定できます。上記でいうところの探索フェーズだと尚更。

さらに、消費フェーズにおいてもレコメンド機能がどのメディアでも高度化している中、自分に合わない広告に接触した場合、そのストレスが発生することも考えられます。

また、広告が大量に出てきている中、審査の甘い媒体では、質の低い広告も多く存在し、その接触回数が増えることで、全体的にこのメディアで流れる広告は信頼度が低いという経験効果が高くなり、結果として広告の信頼度が下がっていくことも考えられます。

ということで、そんな調査はないのかなと調べてみました。
これだ!という調査はすみません。見つけることができなかったのですが、一般社団法人日本インタラクティブ広告協会の調査が見つかりました。
広告があること自体は、許容されているが、その信頼度は22.3%と他の媒体と比べて低いことが述べられています。

インターネット広告はさらに大衆化

誤解の内容に伝えておくと、インターネット広告はダメだあというわけではありません。むしろ、インターネット広告は、キャンペーン設計がさらにしやすくなり、かつ、AIを活用すれば、どんな目的の広告が何の媒体に適していて、どんなキャンペーン設計をすれば良いのか視座が得られます。また、運用も自動最適化が進んでおり、広告配信を事業者が取り組めるハードルはさらに低くなっています。要は概要さえ理解できれば、あとはAIの力で自社のお客様にサービスや商品と接触するポイントを作っていくことが、『やったことなくても、やってみればなんとかなるよ』という世界がもうきています。ローコード、ノーコードの普及も相まって、このデジタルプロモーションにおける大衆化はさらに進行してくるでしょう。じゃあ、なんで代理店が存在しているのか、それはインターネット広告全般、変化が非常に早いから。各媒体のトレンドを片手間で追いかけ続けるのはなかなか大変。そんな時にそこに精通しているのが代理店というわけですね。まさに、あなたの代わりになってやりますよ。が、代理店。

一方で、代理店に任せっきりというのとあまりオススメしていないです。自社のサービス/商品は自分が1番わかっているのだから。それを代理店に教える(理解してもらう)コミュニケーションは必須だと思います。訴求したいサービスや商品のことを話せないという事は無いかと思います。よく、察してくれという日本文化がありますが、それはそれ、これはこれとしてコミュニケーション取っていかないと、せっかく予算をかけて行う広告(お客様との接点構築)も、あまり効果が出ないものに、、

広告に関わるクリエイティブの品質は広告の信頼度につながり大量に存在している広告の中では、信頼とともに訴求も両立していくことが必須です。

新しい施策はまずはスモールスタートでやってみることが大事。メリット、デメリット、仮説を立てて施策の実行をしてみてください。



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