外資マーケターに

元外資が教える「No」の言い方 〜出世術としての戦略的「No」〜

日本人はNoと言うのが不得意と言われます。
皆さん、どのように「No」を使ってますか?

こう聞かれて、すらすら答えれる人は出世される方です。おそらく、今から説明する代替案としての「No」に近しい説明されると思います。そもそも説明できない方は今後、戦略的に「No」を使うだけで一歩抜け出れる可能性があります。

ビジネスや仕事をしてると、
・「明後日までにこの分析終わらせて!」
・「来週までに年末セールの企画終わらせて!」
・はっきりした目的なく、「とりあえず打ち合わせさせてください!」
のように、やることがたくさんあって、常にYesとNoの選択肢に迫られますね。

私(@marketer_ceo_jp)は、外資企業で最速昇進をしました。

その経験から言うと、基本Yesです。提案があったら面白いですね、やりましょうスタンスは大事です。

とは言え、個人の時間は限られてますし(特に外資は残業ばかりしてると仕事やマネジメントできていないレッテルを貼られる)、組織として優先すべきことがズレるので、見極めが必要で、YesとNoを使う分けるべきケースが多くあります。

私のいた外資企業でも出世してる人はYes manでした。ただ、Noの使い方が上手いです。逆にNoの使い方が下手な人は出世しません。


Yesは心地いい言葉です。逆にNoは、日本人でも米国人でもストレスを引き起こす単語です。Noを使う時は細心の注意を払います。Noを単体で使わない、「代替案とセットでしか使わない」がポイントです。

代替案としての「No」 /What、When、Whoずらし

① What(優先アクションずらし):今優先させたいものを提示して、代替案を出しましょう。

上司「新年キャンペーンの結果と分析見たいから、明後日までに出してくれる?」
あなた(…このキャンペーンの結果分析は次のキャンペーン時に参考にするだけ、当面使わないから優先度下げたい…)
あなた「上司さん、来月の新商品発売が迫っており、今週はクリエイティブやサイト文言、既存商品の広告とサイト変更があるので、そちら優先させてください」
上司「そっちの方が大事やな。了解!」

② When(タイミングずらし):実行のタイミングを代わりに提示

上司「新年キャンペーンの結果と分析見たいから、明後日までに出してくれる?」
あなた「キャンペーン分析は、次回のキャンペーンプランニングの際の参考にされますよね。次回のキャンペーンプラニングを来週お見せしようと予定してるので、来週それと合わせる形で良いでしょうか」
上司「おぅそうか。それで行こう」

③ Who(実行者ずらし):誰かにパス

上司「新年キャンペーンの結果と分析見たいから、明後日までに出してくれる?」
あなた「最近部下のマーケ君が伸びていて、トレーニングにもなるので、彼に任せて見ませんか?」
上司「おぉ、それはいいね。」

と言うのが一例です。脊髄反射のごとく、優先順位を頭で計算し、Noならどれの代替案を出すかを、また組み合わせるか。というのを私は実践していました。
これが普段から使えると、長時間労働を避けるのと周りから評価されるバランスをキープしやすいです。

最終手段としての「No」。
〜Just Say No、ただドラマチックに〜

原則Yes、Noの場合は代替案と一緒にと説明しました。

とはいえ人間なので、どうしても疲れてる時もあります。ただでさえ仕事が忙しいのに、夫婦喧嘩した、プライベートで嫌なことがあったなど精神負荷が高く、頭が回らない。

ないしは上記の代替案がどれも使える状況ではない。当面ずっと締め切りが続いてる、他の人にまかせると余計に時間がかかる。などが考えられます。

そう言う時は思い切って単に「No」と言いましょう。ただ、そのまま忙しいから「No」というのではなくてドラマチックに言いましょう。それも悲劇か喜劇の役者のごとくです。

悲劇:悲劇のヒロインのごとく、思いつめた顔で、仕事量が詰まっていることを説明しましょう。すると上司は察してくれます笑

喜劇:逆に、笑い飛ばします。最高のスマイルで、仕事量が詰まっていることを説明しましょう。狂気を感じて、引いてくれます笑

ただこのカードは最後の手段で、1年に1、2回使うかどうかです。使いすぎると仕事ができないイメージがつくことがあるので、気をつけましょう。

おわりに

まとめると、
・原則「Yes」、いいですね!
・「No」の際には代替案の提示
・最終手段として「Just Say No」

になります。意外にも、これを実行、戦略的に考えてやっている人は少ないです。「No」を忙しいからという理由だけで使うと、上司や周りの人は、これ以上仕事を振ってくれません。チャンスを逃すことになります。

これからは戦略的に「No」を使って見てはいかがですか?

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