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カンヌ受賞の「注文をまちがえる料理店」に学ぶ!マーケターが知るべき”強い企画”のつくり方とは?Marketers meet up(マーケターの会)イベントレポ

こんにちは。
Marketers meet up(マーケターの会)です。
1/20(月)に開催したイベントレポです。

今回で20回目!会員数は600名突破!
テーマは、”強い企画の作り方”でした。


話し手はこの人

TBWA\HAKUHODO
エグゼクティブ・クリエイティブディレクター
近山 知史氏

CMプランナーとして数多くのナショナルクライアントを歴任した後、TBWA\CHIAT\DAYでの海外実務経験を経て現職。現在はグローバルクライアントの戦略立案、認知症理解の支援、AKB48のMV制作など、幅広い領域で活躍。2015年クリエイター・オブ・ザ・イヤー・メダリスト。2016年Campaign Asia Pacific誌クリエイティブ・オブ・ザ・イヤー。直近では2019年カンヌライオンズシルバー受賞。


今回もたくさんのマーケターが参加!

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世の中にある80%のブランドは
なくなっても構わないと思われている!?

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ある調査で、世の中にあるブランドが80%なくなったとしても構わないというデータがあります。一方で、回答した76%の人が、幸福にブランドが関係するとも回答しています。では、”世の中に残るブランド”とは何でしょうか。


今、尊敬されるブランドアクションとは?

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世の中に対して、正しいことを言うだけでは意味がないと考えています。
ブランドが発信するメッセージは、「私はこう思う、あなたはどう思う?」と勇気を持って、アクションをしてみること。そんな勇気があり結果的に尊敬されるブランドアクションとは何か、と言うことに興味があります。


Be a Bell Ringer!

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和田アキ子さんの「あの鐘を鳴らすのはあなた」という名曲がありますが、これからのブランドメッセージは、例えるなら「Be a Bell Ringer!=希望の鐘をならせ!」ではないでしょうか。

課題を見つけ、困っている人にどう届けて、企画を受け入れてもらえるか。
そこに熱狂、アクションが生まれると考えています。


カンヌで話題となった
”希望の鐘を鳴らす”事例

THE TAMPON BOOK

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Microsoft Super Bowl

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近山さんが大事にしている
企画ポイントは?

SOCIAL ISSUE
性やダイバーシティ等の課題をどう解決するか

MISSION
世の中に何を与えるのか

HUMAN TRUTH
人類不変の感覚に基づいているか

CALL TO ACTION
人を動かすためのメッセージがあるか

STORY
引き込まれるブランドの物語があるか


COGYの事例

SOCIAL ISSUE
車椅子を必要とする人は、
再び歩くことを諦めるしかないか

MISSION
「あきらめない」という選択肢を示すこと

HUMAN TRUTH
自分の足で進めるという喜び

CALL TO ACTION
「私にもできるかも」と思っていただく試乗

STORY
「あきらめない人の車椅子」と定義することで、試乗する人とそのサポーターすべてに勇気を与え背中を押した


注文をまちがえる料理店の事例

SOCIAL ISSUE
人工減少、超高齢化社会の日本は
これから認知症とどう向き合うべきか

MISSION
認知症の理解促進と「ま、いっか」の
気持ちを世界中に広げる

HUMAN TRUTH
笑って許しあえる関係ならまちがいも楽しめる

CALL TO ACTION
「料理店」というイベント形態にすることで、
参加しやすい仕組みになっている。客としてだけでなく、サポーター、料理人、デザイナーなど仕掛け側でも参加できる役割がたくさんある。

STORY
「どういうレストランなんだろう?」という
興味でひきつけ、内容がわかった途端「参加してみたい」という気持ちが生まれる。また、イベントとしても有志が参加しやすくしたりコラボ相手をどんどん広げている。

ソーシャルイシューをどう解決するか。
アイディアの力で優しく強い世界をクリエイティブで体現した事例と考え方を教えていただきました。

近山さん、ありがとうございました!!

(会場拍手)


参加者全員でディスカッション!

「注文をまちがえる○○」をあなたがプロデュースするなら?と言うお題でテーブルごとにディスカッションを行いました。

ソーシャルイシューをアイディアでどう解決し、世の中のインパクトが出せるか。言うは易し、行うは難し!ではありましたが、「注文をまちがえるキャディ」「注文をまちがえるスタイリスト」「注文をまちがえる花屋」をはじめ、ベビーシッターは子どもが選ぶべきなのでは?など新たな価値観の提案も出たりと大盛り上がりでした!

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第20回目の満足度は100%!

ブランドを社会に題してどう向き合わせていくか、具体的な考え方や事例踏まえて、非常にいい気づきをたくさんいただきました。
講演、ディスカッションともに今までにないインプットがあった。
企画をあてるというより、ブランド価値を高めることに焦点をあてた本質的な内容だった
売上など目先の数字ばかりに囚われていたが今回の講義で視野が少し広がった気がした
会社だけでなく、世の中に対して何をもたらすのが、当たり前のようで、忘れがちなことを今日のお話を聞いて改めて振り返れました。


イベントを終えて

TBWA HAKUHODOの近山さんのクリエイティブのお話しが大変印象的な会となりました。参加出来た人は良い話聞けてラッキーでしたね(笑)

”世の中に残るブランド”を作る為にマーケターはどうあるべきか、どう動くべきかをCreative視点からお話し頂いた点は非常に興味深く、そして考えさせられるものでした。「注文をまちがえる料理店」の具体的な取り組み方法やCreativeについての話で、企画のブリーフをを聞いた時に、「看板一発で入店前にマインドセットする」という提案を出したという下りは、これぞプロの視点と、頭がくらくらしました。

目先の数字やROIのみを追うのではなく、ブランドの在り方や、自社商品やブランドを世の中へどう情報発信するのか、すべきなのかの大切さを再認識させてもらえる良い会になりました。これぞTopクリエーターのお仕事!

次回は3月です。お楽しみに!


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