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ブロックチェーンインダストリーレポート 11月3日付

ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。毎日いくつか気になるトピックを元にして、ブロックチェーンインダストリーまとめを読者の皆さんには日本語で紹介していきたいと思います。

今回は通信業界でのブロックチェーン活用とビジネスに関連する事例を取り上げます。

ベトナムの通信最大手のViettel Enterprise Solutionsは今後5年でブロックチェーンを中心にしたサービス展開を加速させるということで発表しています。ビジネスリソースとして金融からデータセンター、リサーチまで幅広く抱えているため、今後はブロックチェーン含めた新しい技術を中心とした展開を子なっていくという流れです。

既に医療分野のブロックチェーン活用は行なっており、従来の複雑なマネジメントプロセスをより簡素化して、現在は国の認可を含めて調整を行なっている段階まで来ています。

MarketsandMarketsの調査によると、通信領域でのブロックチェーンの活用は今後2023年までに999,84ミリオンドルまで拡大し、この期間で年平均80%以上の成長が期待されています。OSS(オペレーションサポートシステム)、BSS(ビジネスサポートシステム)双方の需要が大きく伸長すると考えられ、その結果新しい技術の発展がポイントになるということです。

ブロックチェーン自体が中間業者を飛ばして展開できるということではなく、幅広いデータマネジメントや安全なシステム環境の構築、取引の効率化など様々な活用方法が議論されています。データ量に関しては今後10年で爆発的に増え、モバイルの利用が加速することやIoTなどの人が関与しないデータなども今後はポイントになって来ます。

中国の通信業界は今後莫大に増幅するデータに関して、新たなビジネスチャンスの創出を見込み動いています。

中国信息通信研究院(CAICT)は国内の通信事業者、チャイナモバイル、チャイナテレコム、チャイナユニコムなどを巻き込み、新たなイニシアティブを現在進めています。それ以外にも200の企業が参加し、各領域に関して双方協力して技術の実装を目指しています。

このイニシアティブは主に主要産業でのブロックチェーンの活用を目指しており、ヘルスケア、金融、知的財産、サプライチェーンなど通信事業者側からしても今後新たに需要が見込める領域で技術展開をしていきたいという思惑もあります。

より透明で、強いインフラを作ることは技術の発展にも不可欠で今後は地域のニーズだけでなく、マーケット全体での価値の創出が重要になります。

最後に紹介するのは国内大手ソフトバンクが進めるクロスキャリアモバイルペイメントの取り組みです。

ソフトバンクとTBCAsoft, Synchronossは共同で従来のSMSをリプレースするプロトコルの開発を行なっています。これはリッチコミュニケーションサービスと呼ばれるもので、このシステムを活用することで複数のキャリア間で、従来のSMSでは出来なかったより大容量のコンテンツ提供やドキュメント配信、ボイスコールなどのサービス展開をモバイルアプリに対抗してできることを目指しています。

ソフトバンクはさらに今後ペイメント機能の追加も検討しており、サービスの大きさに関係なく中小事業者でも気軽に導入ができるようになります。今まで支払い設備を備えることが難しかった事業者も、こういった新しい規格を導入することで支払い方法の幅が広がりよりビジネス展開が幅広くなります。

通信分野はまさにブロックチェーンの技術を今後必要としていく分野ではあるので、引き続き展開に関しては注目していきたいです。 


本日のトピックは以上で終了です!

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