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SpaceX(スペースX)社の宇宙船Crew Dragon(クルードラゴン) Crew-1が帰還

 米国時間2021年5月2日午前2時56分、フロリダ州パナマシティ沖に、SpaceX(スペースX)社の有人宇宙船Crew Dragon(クルードラゴン)Crew-1が着水しました。国際宇宙ステーションに168日間滞在した宇宙飛行士4名は無事に帰還しました。これによりSpaceX社は、実運用機でも成功を収めたことになります。

Crew Dragonとは?

 Crew Dragonは、民間宇宙開発会社SpaceX社が開発した有人宇宙船です。昨年5月にNASAの宇宙飛行士2名が搭乗し、Demo-2を打ち上げました。そして8月に無事に地球に帰還しました。これは「約9年ぶりにアメリカからアメリカの有人ロケットが打ち上げられた」いうことで、歴史的なミッションになりました。

  Demo-2の成功により、実用機の打ち上げが始まりました。1号機である「Crew-1」は昨年11月に、そして2号機である「Crew-2」は今年4月に打ち上げられました。Crew-1には野口宇宙飛行士が、そしてCrew-2には星出飛行士が乗船しました。

有人飛行を行うのはSpaceXだけなの?

 NASAは米国より有人宇宙船を打ち上げるために、SpaceX社とBoeing社を選定しました。SpaceX社は、Demo-1(有人宇宙船を使った無人飛行)とDemo-2(有人飛行)で成功を収め、Crew-1(今回帰還した宇宙船)へと進みました、一方、Boeing社は、有人宇宙船を使った無人飛行テストの際に、国際宇宙ステーションまで到達することができませんでした。それにより、両社の差は開き、現在はSpaceX社のみが国際宇宙ステーションへの有人飛行を行なっています。

帰還の日が決まるまで少し時間がかかった

 Crew-2メンバーが国際宇宙ステーションに到着したら、Crew-1メンバーが地球に帰還となります。当初は4月末の帰還が予定されていましたが、着水地点が悪天候のため延期されました。

 今回は、夜間の帰還ということで注目されました。夜間に宇宙船が帰還するのは1968年以来とのことです。

帰還の日

 地球への帰還の準備が行われています。両サイドの宇宙飛行士は宇宙服を着て座っています。真ん中に座る二人は、内側から国際宇宙ステーションに通じるハッチを閉めています。この二人は、ハッチを閉める後に宇宙船の中で宇宙服を着るそうです。

 Crew Dragonが国際宇宙ステーションを出発しました。

 国際宇宙ステーションを離れてしばらくしてからの船内。宇宙船内では宇宙飛行士が宇宙服を脱いで食事をとったそうです。シートに座っているのは宇宙飛行士ではなく「宇宙服」です。

 国際宇宙ステーションから地球まで道があるわけではありません。どのように帰還するのか気になるところですね。こちには着水するまでのルートが掲載されています。

 宇宙船内を見てみると……。宇宙飛行士は宇宙服に着替えていますね。

 右奥に見えるのが野口宇宙飛行士ですね!

 Crew Dragonは帰還の途中でタンクが切り離されます。そのシーンがこちら。

 ノーズコーンも閉められ、いよいよ大気圏突入です。突入時の温度はなんと3000度とのこと!!

 そしてしばらくするとパラシュートが開いてきます。まずは2つ、そしてその後に2つ開きます。

 無事に着水しました!おめでとうございます。真っ暗な中の着水でしたが、はっきりとわかりますね。

 着水した宇宙船は、船に引き上がれます。そしてその船の上で宇宙飛行士は船外に出ます。

 国際宇宙ステーションを出発するときまで真っ白だった宇宙線Crew Dragonが、真っ黒になってしまいました。大気圏突入がどれだけ過酷なのかよくわかります。

 宇宙船に乗っていた宇宙飛行士が1人ずつ外に運び出されました。みなさん、とてもいい笑顔ですね。野口さん、おかえりなさい!

 な、なんと半年も宇宙にいたにも関わらず、自力で歩いて出てきた宇宙飛行士がいました。スゴイですね。

今回のミッションをデーターで振り返る

 今回のミッションをデーターで振り返ってみましょう。スゴイ数字が並んでいます!

🚀 🚀 🚀

 SpaceX社のCrew-2は現在国際宇宙ステーションにいますが、同社では民間人の宇宙飛行も予定しています。

 ますますSpaceX社から目が離せませんね‼️

*Twitterより引用

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