ミスドの思いド 2020.10.20
「#ミスドの思いド」というタグを付けてツイッターにアップするキャンペーンをミスタードーナツが開催している。
みんな、ミスドにいろいろな思い出があるのねぇ…と読んだ。
私は、と言えば。
とうていツイッターの140字には納まりそうにないわ。
35年ほどのミスド歴の中の、一番の思い出は、20歳の頃のハナシ。
福岡天神西通り深夜0時過ぎのミスドで。
たまに行くディスコには話しかけることも叶わないほど人気のあった黒スーツの男性グループがいて、店を出た後は西通りのミスドに立ち寄るのを知っていた。
私と友人は偶然を装い、同じ店に繰り返し通った。顔見知りになった頃、憧れの人がミスドの紙ナプキンにさらさらと絵を描いてくれた。
ソーダ水と船の絵。
ユーミンの歌にそんなシーンがある、と話しながら。時々その歌を口ずさみながら。
「海を見ていた午後」
叶わない恋心がぼんやり薄らいでしまうまでの長い間、それは私の宝物だった。
私は今でも紙ナプキンにメモを取ったりする。
そしてあの頃のことを思い出してキュンとする。
キュンとして恥ずかしくなる。
気づけばずいぶんオバさんになった。
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