驚異の行動力を見せつけられた『15時17分、パリ行き』

2015年8月21日に発生したタリス銃乱射事件を題材にした映画。
メインの3人はまさかの当事者本人である。

予告の段階ではだいぶ緊迫した映画なのだろうと思ったけれど、
実際は、ちょっと違った(笑)
というのも、あの見所は物語でいうと後半の方で、
スタートは男3人の生い立ちから始まるのだ。
もちろん、それが悪いって話ではない。
3人のキャラクターもよくわかるし、大事なシーン。
ただ、予告があの列車内の事件をメインに映していたから、
他のシーンがどんなものかあまり考えていなかった(笑)

生い立ちがわかったところで、
あの3人が事件に巻き込まれる原因となるヨーロッパ旅行が始まる。
ここはもう男3人珍道中のような感じだ。
とにかくヨーロッパ旅行楽しそう、イタリア行ってみたい、
そう思えるぐらい、充実している観光旅行である(笑)

そしてようやく事件のシーンになるのだけれど、
あまりにも突然の出来事すぎてびっくりする。
俺だったら恐くて何もできないと思う。
完全にフリーズ。
たぶん、死ぬ。

それなのに、アレックが咄嗟の行動で相手に向かっていき、
ケガをしながらも無事に収束に向かっていくのだけれど、
あの行動力はすさまじいと思う。
相手との距離も近いし、銃口はこっち向いてるし、
あんな状態でよく立ち向かっていけるなと。
正義感だけではあそこまでできないだろう。
本当にあの勇気には感服した。

これが実際の事件というところには驚きだけれど、
ただ、まあ映画として捉えると、
ちょっと物足りないというか、
本当にそのシーンだけがクライマックスで、
それまでが割と淡々と日常が映っているだけだから、
最後に行くまでに集中力が切れてしまう人もいそうだなと。
ストーリー仕立てのドキュメンタリーと思った方がいいかもしれない。

話とは直接関係ないけれど、
個人的にちょっと気に入ってる
『オリエント急行殺人事件』の予告で使われていたBGMが
本作で聞けたのはちょっとポイント高いなと(笑)

しかし、クリント・イーストウッドは
若い頃に俳優として大活躍し、
今は監督として素晴らしい映画を撮り続けているから、
本当に類稀なる才能の持ち主なんだなと思った。

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maro4716

映画感想

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