映像の半分が爆撃だった『ホース・ソルジャー』

9.11テロ事件。
そのアメリカによる最初の報復を描いた映画である。

ちょっとネタバレしてしまうので、
避けたい方はここでそっと閉じてください。

基本的にはドンパチしまくる戦争映画なんだけど、
何といっても空爆の威力がすごすぎる。
上空9,000メートルから落とされる爆弾による攻撃のチート感。
制空権を握っている米軍の強さは計り知れない。

ただ、いつでも撃てるわけではない上に、
もともとの兵の数が違いすぎるため、
戦況は生死ギリギリの状態になっているというのもハラハラする。
選ばれし12人の米兵と同盟軍合わせても200人なのに対し、
敵のタリバン軍は5万人。
こりゃ空爆以前の問題である。

そして、その大軍に立ち向かうリーダー役が、
今絶賛公開中の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で、
ソー役をやっているクリス・ヘムズワース。
彼はこっちでもヒーローでした。
あとは『シェイプ・オブ・ウォーター』で狂気の軍人を演じていた
マイケル・シャノンもこっちでは勇敢で誠実な軍人でした(笑)

この映画、他の戦争映画と違うのは、
メインキャストにおける戦死者がゼロということ。
つまり、全員生きて返って来れたのである。
戦争映画だと、大切な仲間を失って涙ちょちょ切れる展開も多いけど、
今回は、マイケル・シャノンがかなりピンチだったものの、
全員生還しております。

また、この報復作戦、極秘で進められていたため、
しばらくの間は彼らの偉業が公になることはなかった模様。
この映画で、こんな作戦があったこと、俺も初めて知った。

正直、戦争映画としては、銃撃シーンはすごいものの、
他は割と普通かなという感じなのだけれど、
こういうことがあったという事実を知る意味では、
いい映画体験かもしれない。

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