タイトルで損している気がする『空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎』

これ、タイトルと中身が見事にリンクしていない気がする。。。
いやだって『空海』とかってついたらさ、
あの日本史の教科書に出てきたお坊さんってぐらいしか、
みんな認識していないんじゃないかな。。。

そうなると映画の内容についても、
仏教関連であんまり面白くなさそうだなー
って、印象受けてしまう気がするよ。。。

自分も最初はそう思っていたので、
まったく期待せずに観に行ったのだけれど、
ところがどっこい、これは意外な内容でした。

楊貴妃の死の真相を追う話で、
その鍵を握るのが黒い化け猫なのだけれど、
終始、この猫によるアクシデントに見舞われていて、
もはや『化け猫物語』っていうタイトルの方が、
しっくりくるんじゃないかっていう気すらする(笑)

前半はけっこう退屈で、物語がどう進んでいくのかわかりづらいのだけれど、
後半がすごく人情に溢れる話でちょっと感動したよ。
楊貴妃が死んだ理由、その真相、そして彼女を慕う者たちの行く末など、
ハリウッドではあんまり見ない展開。
むしろ、日本のドラマやアニメとかにありそうで、
個人的にはすごく好きでした。

それだけに、評価が低いのが惜しい。
まあ最後の方にならないとよさがわからないっていうのも、
なかなか辛いところではあるのだけれど、
多分、みんなが思っている以上には、いい映画な気がした。

あとは阿部寛が阿倍仲麻呂役っていう、
ギャグかよっていう配役が笑えるけど(笑)

日本では日本語吹き替え版しかやっていないようで、
中国の役者に日本語吹き替えを当てているところを観ると、
小さい頃にテレビでよく見てた『霊幻導師』を思い出す(笑)

テンテン、元気かな(笑)

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