ライカレンズがほしい、そんなとき。
はじめに
ライカのレンズが欲しい。
だがライカのレンズは高い。
中古は?
それでも高い。
むしろ中古の方が高いものもあるくらいだ。
そんな価格が異次元なライカレンズだが、よく調べてみると現行のレンズでライカのコピーをしているものがいくつかあるのでそれをいくつか見ていきたい。
もしコピー側を気に入ればかなりお得な買い物になるだろう。
NOCTILUX 50mm F1.2 1stがほしいとき
これは買えない。値段的にもだが、売っているのをそんなに見ない。
だが大丈夫、かなり似たものがフォクトレンダーから発売されていた。
NOKTON 50mm F1.1
レンズ構成がそっくりである。
なので、こちらのレンズを買って差額で美味しいものを食べにいく方がいいかもしれない。
ちなみにこのNOKTONの描写は解放だと色々甘めではある。フリンジが出る、ボケがざわつく気がする。ピント面が薄すぎる。周辺減光がかなりある。などなど。
クセの塊みたいなレンズなので使っていて楽しいが少々工夫やシーンを考える必要があるレンズだ。
実際のNOCTILUXはどうなのかはわからないが、こんな感じなのだろうか。
値段はオリジナルの1/10~1/20程度か。しかもF値が0.1低い。
形も結構似ていると思われる。だが、オリジナルの方がカッコよく見えるのは何故だろう。
Summilux 35mm F1.4 1st(スチールリム)やSummicron 35mm F2 1st (八枚玉)がほしいとき
そんな時はこのレンズをお勧めする。
VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4 SC II
このレンズはレンズ構成がSummilux 35mm F1.4 1st(スチールリム)やSummicron 35mm F2 1st (八枚玉)に非常に似ている。
そもそもだが、スチールリムと八枚玉のレンズ構成がそっくりであることに驚いた。
どちらも解放は甘く、絞ると性格が変わると聞いたことがある。これも構成が似ているから同じような評価になっているのだろうか。
今回すすめたNOKTON Classic 35mmは確かに上記のレンズたちと同じように、解放はピント面以外は甘めであるが、絞れば一気に解像する、そんなレンズだ。この性格が大きく変わる様相は使っていてかなり楽しい。状況に応じて使い分けができるのだ。
そして価格も1/10~1/15程度だったりするのでこれらのライカレンズに興味があるのならまずはこのNOKTON Classic 35mm F1.4シリーズを使ってみてほしい。
ただ、見た目は似ていない。
スチールリムっぽいような見た目でF1.4を持ったSummicronと思えばお得だろうか??
八枚玉かスチールリムがほしいのならNOKTON 35mmを買うといいかもしれないが、買ったが最後ライカはどうなのだろうと気になり結局手にすることになる羽目になるだろう。不思議なことにコピーを使うと本物が気になって使いたくなる。あるあるではなかろうか。
Summicron 35mm F2 asphがほしいとき。
こちらのレンズはライカの中でも人気のあるSummicron銘を持つコンパクトなレンズだ。
35mmのバージョンはいくつかのバージョンがあるが比較的新しいものが欲しいのなら、こちらのレンズを検討してもいいと思われる。
それは
「VOIGTLANDER ULTORN 35mm F2」
である。
似ている所以としてはレンズ構成が挙げられる。
ただ、並び方と形が似ているだけなので完全に同じものではないのは大前提だが、おそらく描写的には似ているだろう。
フォクトレンダーのサイトにも、とあるレンズを参考にしたと言葉があるのでおそらくこれではないだろうか。
値段もかなりの差があるので、予算が厳しければ、ライカ純正にこだわりがなければULTRONでも十分活躍してくれるだろう。
最後に
Skoperはテッサー型でエルマーと似てるから使ってみようとかしだすとおそらくエルマーも買っている。安物買いの銭失い(決して安物ではないが)とはよくいったものだ。
コピー・オマージュ・リスペクトされたものを買うと結局オリジナルに目がいく、恐ろしいと思った。
ああ、Summilux 35mm ほしい・・・
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