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誰が捌く?どう捌く?子どもの解釈①

今回はYushi(ゆーし)@探究の教師さんとよしさと@小学校教員さんから
投稿いただきました。

このページは、Yushi(ゆーし)@探究の教師の記事です。

よしさと@小学校教員さんの記事はこちら↓↓

こんにちは!

「ましゅまろの会」ましゅまスターのゆーしです。

今回は「ましゅまろラーニング」第2段として
けんけんさん@SDKskenkenをお呼びして、国語について学びました。

https://x.com/SDKskenken?s=20




1 読みの段階「基礎的な読み」「論理的な読み」「創造的な読み」

 けんけんさんは子どもたちの読みのレベルとして
基礎的な読み」「論理的な読み」「創造的な読み」を示しています。
とてもわかりやすく、発表の中に現れている子ども達もとても生き生きと活動していました。
↓(けんけんさんからの画像)

けんけんさんは例として、宮沢賢治「やまなし」の「イサド」を挙げられていました。

イサドはやまなしの中で夜、口から出す泡の大きさを競っている兄弟のカニ達に父が言うセリフの中に出てきます。

セリフの内容はこう

「もうねろねろ。おそいぞ。あしたイサドへ連れていかんぞ。」

ここから
「基礎的読み」としては、「連れていかない」という表現から
イサドは“場所”を示すものであることがわかります。

「論理的読み」としては、「あしたイサドへ連れていかんぞ。」と言う風に、夜遅くまで起きている兄弟に対してたしなめる場面で使われていることから、

兄弟達からすると連れて行ってもらえないと嫌だ。あるいは困る場所である。

連れて行ってもらいたい場所

楽しい場所

と言う風なことが読み取れます。

そして、「創造的な読み」としては、『楽しい場所である。』と言う風に「論理的な読み」でわかったことからどのような場所であるかをより具体的に考えていきます。

みなさんはここまでの読み取りから、どのような場所だと考えますか?

ちなみに僕は、他の川の生き物達もたくさん集まる遊園地のような場所かなと思いました。


2 見える化の威力

 今回のけんけんさんの実践発表を聞いてすごいなと感じたことはこの「基礎的読み」「論理的読み」「創造的読み」は「子どもの安心」「子どもの読みの力を高める」という意味ですばらしく機能しているということ 。

「国語が嫌い!」という子が答える理由の中でも上位に来るものに

「何が答えかが分からない」「スッキリしない」

があると思います。

そして、そういう子は答えがはっきりしている算数が好きな傾向にある!?(ゆーし調べ)

確かに国語って何がいいのかはっきりとは見えにくい教科ですよね。

また 、物語文は 、読みの課題を定めた後、答えが出せなかったり 、出せたとしてもけんけんさんの言う根拠に乏しい「感覚的な読み」になったりすることがしばしば。

そこの区別がないまま対話をしても互いに読みのレベルがちがうため、対話することで見えてくる「解釈のちがい」「価値観のちがい」が見えにくくなり、読みが深まることにつながりにくいです。

これでは読む力がついてきている子どもからしても、国語はつまらないものになってしまう。

そこを 、この読みのレベルを示し、見える化することで子どもたちは「次はここを目指そう!」と迷うことなく進むことができます。

また教師からすれば 、子どもの読みのレベルが向上しているかはなかなか捉え辛いものですよね。

学習指導要領に示されている小学校の目標には「言葉による見方・考え方を働かせ、言語活動を通して、国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力」の育成を目指すと書かれている 。「感覚的な読み」であれば 、描写をもとに 、考えを形成しているとは言えない 。目標を達成する上でも教師にとってこのものさしは有効だな感じました。

けんけんさん自身がおしゃっていた「やまなしで川の中を海の中だと勘違していた子がいたことに単元の最後に気づいた」という経験 。

僕も 、

「描写から 、自分なりの考えをもたせなければ! 」

とやっきになることが多いがきっと 、こういう風に基本的な場面設定も理解できていないまま自分の考えをつくらなければとなっている子がいたのかもしれません 。

そういう「授業の上すべり」を防ぐことで子ども達の「豊かに読む力」が身についていくのだと感じました。


3 愛ある実践がしたい

けんけんさんの実践を聞く中で一貫して感じていたこと

それは「愛のある実践」だということ。

「子どもの困り感をなくしたい!」「子ども自身を成長させたい!成長を感じさせたい!!」

そんな思いをひしひしと感じました。
目の前の子どもたちに真摯に向き合ってきたからこそ生まれた実践。発表の中で垣間見えた学級の様子からもけんけんさんの溢れんばかりの愛を感じました。
結局、どんな素敵な実践であれ、目の前の子どもを見なければそれは意味をなさない。

僕は、今、ちゃんと子どもに向き合えているんだろうか、、、、。12月に入り仕事面もプライベート面も多忙になっている。自分のルーティーンも上手く回せず、なんとなく気持ちも上向きにならない。もがいてももがいても前に進んでいかない感じ。それを言い訳に、僕は子どもに真摯に向き合うことをしてなかったんじゃないか。

けんけんさんの愛に僕も撃ち抜かれた感じ。

僕も愛のある実践をしたい。
子どもたちとのかけがえのない今を大切にしたい。
僕自身も大きく変わったきっかけになったけんけんさんの発表でした。
やっぱりつながりって大事ですね。
けんけんさんありがとう。
今日はこれでおしまい。

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