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略語を略すと「り」

下の子がswitchでスプラトゥーンをしていた。
友達と通信をしているようだ。
わたしも以前スプラトゥーンで遊んだことがある。
どうでもいい話だが、
わたしはローラーでキレイに塗るのが好きだ。
うん、
どうでもいい話だ。
話を戻す。
いつも対戦がはじまると、
いくつかのステージの中からランダムに選ばれる。
そういうものだと思っていたのだが、
その時下の子はステージを選択していた。
「え?選択できるようになったの?」と聞くと、
『プラベだよ』と返ってきた。
「え?」
『え?』
「え?」
『え?プラベだよ』
(あぁ、なんとなくわかった。でも…)
「よく知らない人に略語で伝わると思うなよ」
『あ…プライベートです』


下の子との会話の中に略語が増えてきた。
おそらく友達との会話で覚えたのだろう。
それは仕方がない。
ただ、
使う時は相手を選ぶべきだろう。
そして自分も含め、
略語でのみ会話を成立させている内に、
正しい言葉が出てこなくなることも注意したい。


わたしは昔から、
SNS等でよく見受けられる略語に疎い。
そして、
意味を理解してもほとんど使わない。
ただの天の邪鬼とも言える。
特に困っていないので別にいいのだけれど。


略語について、
こんなページを見つけた。

 略語は,もとの語形の一部,場合によっては相当な部分を失っていますが,意味はもとのままであるのが普通です。同じ内容をより短い語形で言い表すことができるので,てきぱきと効率的に情報伝達を行うには,まことに好都合です。

新「ことば」シリーズ17
「言葉の「正しさ」とは何か」 問8 より

「てきぱき」と「効率的」に。
伝えたい内容に問題ないだろう部位を隠し、
少しでも脳が処理する情報量を減らし、
より内容が伝わりやすくなる。

 略語を作る目的は,語の長さを短縮することにあります。しかし,短ければ短いほどよいというわけではありません。本来の語形をそれとなく指し示すことのできる,最低限の長さが必要となります。

新「ことば」シリーズ17
「言葉の「正しさ」とは何か」 問8 より

そう、これ。
短ければいいってもんじゃない。
例えばDAI語(DAIGO言語)のように、
アルファベット頭文字をとって言葉を伝えようとしたって、
ほぼ原型を留めていなければ、
一体何を伝えたいのか解らない。
若者が流行らせる略語は、
若者らしさの表現する手法だったのだろう。
ポケベルや携帯等ショートメールでの限られた字数に文章を収めるために必要とされ、
ネット社会が進み、
素早いレスポンスもまた理由なのではと。
世の中略語は自然と存在するようになったが、
ただそれだけでは堅苦しい文章を避けられるわけではなく、
読み辛い文章は読む気を失せさせ、
結果内容が伝わらないのでは意味がない。
多少は柔軟に流行りに乗ることも必要なのかもしれない。


って言ってる先から、
この文章がすでに堅苦しい…
天の邪鬼発揮中。


だがしかし。
何でもかんでも短ければいいって話じゃない。
少し前に流行った「了解」を『りょ』と言ったり、
「怒っている」ことを『おこ』と言ったり、
2文字はまだいい。
「りょ」すら長く『り』になったのは、
もうわからない。
DAI語と同レベルだ。



最近目にする機会があったのが『ポ』。
ぽ…
ぽ…
ぽ…
ポーツマス・ポーツマス!!
いや、
わかってますよ。
文脈からおそらくの言葉はわかってる。
おそらく当たっている。
でもひどい。
ひどい短さだ。
なぜ略す(・・;


最後に最近はじめて知った事を。
「後」の略字は『后』。
それだけです。


最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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