見出し画像

Claude 3 Opusに課金した理由とChatGPT(GPT-4)との比較

この記事の要約
・Claude 3 Opusは、GPT-4と比べて日本語の文章がより自然
・扱えるトークン数が200kとChatGPTのGPT-4の約10倍
・大量の入力に対して、ChatGPTのようにサボることなく全体を要約してくれる
・論理的な文章だけでなく、文学など芸術的な文章生成にも優れている
・体感ではPythonでのコーディングに関してはGPT-4の方が親切な印象
・画像から日本語をちゃんと読み取れる(ChatGPTは誤認識が多発)
・今後、GPTsのような機能追加に期待

GPT-4による要約

こんにちは、Martinです。皆さんは、最近GPT-4を超えた?で話題のClaude 3 Opusをご存知ですか?私は先日、このAIアシスタントに課金してみました。今回は、その理由と実際に使ってみた印象について簡単にレポします。

※追記(2024/04/03): きちんと評価していませんが、残念ながらユーザーが増えてきて性能がかなり悪化した感覚があります。これはChatGPTでも同じでした。そのため、以下のような内容の効果を得られないかもしれません。また、回数制限などもアップデートで厳しくなっているようなので、公式サイトでご確認ください。ただ、いろんな人の声を聞く感じ、まだGPT-4よりは性能が多少良いようです。さすがにGPT-4より悪いとみんな解約してしまうので…

※追記の追記(2024/06/02):GPT-4oが出て少したちましたが、Claude 3 Opusは日本語が自然なので課金はやめずにそれを気にする場面で使っています。逆に言うとそれ以外の場面ではGPT-4oを使用しています。出力速度はGPT-4oの方が速いのと、画像の日本語を読めるようになったので、Claude 3 Opusを使う頻度が非常に減りました。(おそらく1/3以下に)GPT-4oで出力したものをClaude 3 Opusに自然な文章になるように修正してもらう使い方もよいかもしれません。

課金した理由

私はもともと、ChatGPTにも課金していました。しかし、ChatGPTのGPT-4では、3時間で40回という制限があり、すぐに使い切ってしまうことが多々ありました。私は、割と緊急で大量の文章を校正することが多いので、回数制限に引っかかると非常に困ります。そこで、GPT-4とClaude 3 Opusの二刀流で行くことにしたのです。

追記:Claude 3 Opusの回数制限について

回数制限はあるようです。ChatGPTと違って?回数ではなく、おそらく送信するトータルのトークン数とそのときの混み具合によって変わるようです。

あなたの会話が比較的短い場合(約200の英文、あなたの文章が15-20語程度と仮定)、あなたは8時間ごとに少なくとも100のメッセージを送信することができます。
・・・
長い会話、特に大きな添付ファイルのある会話では、上限は早く使い果たされます。

About Claude Pro usage

ChatGPTと違って警告が来るのは親切ですね。

残りメッセージが10通になる前に警告が表示され、メッセージの上限は8時間ごとにリセットされます。

About Claude Pro usage

試してみた結果

実際にClaude 3 Opusを使ってみると、いくつかの優れた点が見えてきました。と言うより、思ったよりも違いが大きくて驚きました。

自然な日本語

まず、日本語の文章がGPT-4よりも自然だと感じました。GPT-4でも十分に自然な文章を生成できますが、Claude 3 Opusはさらに一歩進んでいる印象です。それこそ、note記事を書くサポートとしてはもうGPT-4はやめて、Claude 3 Opusを使うつもりです。なんというか、自分の文体を残してくれる感じがします。GPT-4はGPT-4らしい文章に無理やり直す感じがあります。よい表現が出てこないときなど、それはそれで助かる場面もあるのですが。

大量の入力と出力

Claude 3 Opusは、扱えるトークン数が200kとChatGPTのGPT-4の約10倍です。さらに、出力をサボらないのが大きな利点です。例えば、数万文字の会議の文字起こしから要約を作成する作業では、ChatGPTのGPT-4はサボって一部しかまとめてくれませんでした。さらにGPT-4のAPIでこれを処理させると、1回で1ドル以上の費用がかかってしまうため、APIを気軽に使うわけにもいきません。一方、Claude 3 Opusは全体をまとめてくれたので、大変楽でしたし、これは作業効率が格段に上がります。

ChatGPTでは長い文章を扱うときは、ファイルを分割するなどいろいろ工夫していましたが、Claude 3 Opusならそれらをまとめてもある程度大丈夫な感じがあります。

追記:Claudeの公式ページでは、長文処理では一度に複数の質問をするようにと書かれていました。ChatGPTを使う際に、自分なりに意識してきた使い方とは真逆だったので驚きました。上記の記事のような細かいテクニックは、今後AIの進化に伴って気にしなくてよくなるでしょう。公式の説明を読むのは相変わらず重要だとは思いますが。

長文書についてClaudeに質問する場合は、一度に複数の質問をすることをおすすめします。Claudeは新しいメッセージを送信するたびに会話全体を再読み込みする必要があるため、個々のメッセージで質問をすると制限をより早く使い切ってしまいます。

Claude Proの使用を最大限に高めるにはどうしたらいいですか?

文学など芸術的な文章生成

論理的な文章だけでなく、芸術的な文章を作る際もClaude 3 Opusは優れた性能を示します。GPT-4のようにパターン化された表現以外のものも出してくれる印象があります。ただ、これはClaude 3 Opusの使う単語のパターンに慣れていないだけかもしれません。

コーディングの親切さはGPT-4?

PythonでのコーディングはまだGPT-4のほうが親切に教えてくれる気がしました。ただ、これも扱い方や慣れの問題かもしれません。

画像から日本語のテキストを抽出できる

ChatGPTのGPT-4Vでは英語はほぼ完璧でしたが日本語は間違って読み取られることが多かったです。Claude 3 Opusでは試した感じ、完璧に読み取ってくれました。これは地味に助かります。画像からテキスト抽出だけならiPhoneの写真アプリなどでもできますが、そのまま続けて分析なども行えるので、 Claudeの中でできると助かるのです。

今後に期待すること

私は最近、ChatGPTでは、GPTsを自分用に作ってつかまくっています。そのため、Claude 3 Opusにもそういった機能が追加されることを期待しています。毎回、プロンプトを貼り付けるのはやや不便なので。GPTsなら@で一発で呼び出せます。また、GPTsはPDFやテキストファイルを知識(knowledge)として学習する機能もあるのでそれも欲しいところです。

おわりに

ぜひClaude 3 Opusを試してみてください。思ったよりもGPT-4と違って、驚くかもしれません。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!もし気に入っていただけたら、ぜひスキとフォローをお願いします。みなさまからの反応は、わたしが質の高い記事を書き続けるためのモチベーションにつながります。

この記事を読んだ方が興味を持ちそうな記事


この記事が参加している募集

AIとやってみた

いつも読んでくださりありがとうございます!サポートは、お勉強代として活用させていただいております。