「さよなら絵梨」を読んで|マンガ感想文
こんばんは まるです。
私が大好き、いや崇拝しているマンガ家、藤本タツキ先生の作品のひとつ「ルックバック」が劇場アニメ化、6月28日に公開されます。先日、YOUTUBE等で本予告が公開されたばかりです。
ルックバックを絶賛するファン達は劇場アニメ化に大喜び。もちろん私もそのひとり。でも、別の作品「さよなら絵梨」も最高に良い作品だと声を大にして伝えたい。
昭和生まれの私が「さよなら絵梨」の感想をひとことで表現すれば、シビれるです。
このマンガを読んだあとの余韻の長さといったら、数秒ではすまされません。
布団にはいって眠りにつくまえも、翌日に朝ごはんのサラダを用意をしている時も、「さよなら絵梨」を考えていました。
今日はそのシビれる作品「さよなら絵梨」を紹介します。
ちなみにネタバレはしません。
藤本タツキの代表作品といえば、チェンソーマン。この作品もアニメ化されましたよね。
藤本先生のマンガは、まるでながれる映像を見ているような独特の雰囲気をもっています。
まずは、簡単なあらすじから。
あらすじ
中学生の優太は12歳の誕生日にスマフォをもらいます。
優太の母は不治の病に冒されており、スマフォで最後まで母を映してほしいと残酷なお願いを息子にしました。
母の希望通り、毎日せっせと動画を撮り続け、記録に残す優太。
中1の文化祭で優太は母の動画で作成したドキュメンタリー映画を発表。しかし、学校のみんなから糞映画と評価され、先生からも叱られる結果となる。
ただ、同級生の絵梨は優太のドキュメンタリー動画が超面白かったと言う。
もう一度映画を作って、次の文化祭でみんなをぶち泣かせてやろうと、絵梨に言われて動画を作りはじめることになる優太…。
マンガ「さよならの絵梨」の魅力とは
通常、マンガのコマは登場人物の動き、感情が描かれます。
また動きにあわせて、マンガには効果音も描かれていますよね?
例えば、ドアを叩く音(ドンドン)、ガラスの割れる音(ガシャン)、大きな音であれば、やや大きな文字で表現されたり。
読者はその効果音の文字も追いながら、マンガを読みます。
でも「さよなら絵梨」には効果音の文字はどこにもコマに描かれていません。もちろん感情の表現、キュンとかズキンとかも一切ありません。
ところが、この「さよなら絵梨」は、音がどこからともなく聞こえてくるのです。読者はその音を想像して読むことになります。
これって、小説に似ていませんか?そうなのです。藤本タツキ先生のマンガはまるで小説みたいなのです。
マンガ「さよなら絵梨」の心に響いた言葉
これはマンガを読まないと、意味が伝わらないかな。でも書かせてもらいます。優太の父が食卓でごはんを食べながら、
話すシーンです。
これ以上、話してしまうとネタバレになるのでお口にジップ。
マンガ「さよなら絵梨」から得たもの
悲しいこと、苦しいことにもファンタジーをひとつまみ入れたい。ついでに文章にもファンタジーひとつまみ入れる精神で書きたいと思いました。
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