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【バトン連載】私はなぜ島に帰ってきたのか|縁をつなぐエッセイ vol.2|文:ふじたまりあ@石垣島

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このコーナーについて
このコーナーは、石垣島の異なるコミュニティーや分野の人から人へ、記事をバトンのように渡してもらう【バトン連載】、「縁をつなぐエッセイ」です。(月刊まーる編集部)
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私はなぜ島に帰ってきたのか


「なんで帰ってきた?ずっと住むの?」

去年、9年振りに島に戻ってきた私に周りの友人達は挨拶のようにこの質問をしてくる。
無理もない。

高校を卒業後、すぐに進学で関西に住み始めてから9年、成人式を含めても片手で数える程度しか帰ってこなかった私が突然島に戻ってきて住むなんて、結婚か離婚か独立して会社を立ち上げるか親の介護かetc…それぐらい何か大きな理由がないと帰ってこない人間だと思われているから。私自身、島に戻ってくるなんて自分の人生設計には入れていなかった選択肢で予想だにしてなかった事だから、他人からしたら更にビックリなんで?てなるのは納得。

じゃあ何故島に帰ってきたのか……。


自分を見つめ直してこれからを考える


これが理由。けどなんかカッコつけて仰々しくなりすぎたな。簡単に言うと、28歳の今、自分のポンコツさと向き合って、ライフスタイルを整理して30代を思いっきり楽しくする準備していこうぜ〜!って事。あれ?上手く伝わってるのかしら?これ。笑

ポンコツさと向き合う、と言ったけれど、私のポンコツにはADHD(注意欠如、多動性障害)という名前がついている。部屋の片付けやお金の管理が苦手だったり、忘れ物が多かったり、落ち着きがなかったり、ケアレスミスが多かったり…とひとつひとつは些細な困り事がてんこ盛りの、いわゆる発達障害と言うやつだ。

今でこそ、テレビやネット等で発達障害についても特集され、認知度も増えてきているけれど、関西でのひとり暮らしは頑張っても空回りして、上手くいかない事の連続で、学生時代は何とかやっていけたが就職してからは、他人と比べては自分のポンコツさに病んでばかりいた。それを見かねた母が一度島に帰っておいでと声をかけてくれたのだ。

今までだったらまだまだ都会で頑張りたいと断っていたかもしれない。けれど20代も後半に差し掛かり、一旦自分を見つめ直す良い機会かもしれない!そう思いすぐに職場に退職届けを出して帰ってきたのが去年の6月末。島に帰ってきてからは、お昼は食堂、夜は居酒屋さんで働かせてもらいながら、いろんな人と出会って刺激を貰いながら生活の基盤を見直して将来どんな事がしたいのか考える日々だ。


島でもっと何かにチャレンジしてみたい


そんな日々の中で、私が働かせてもらっている食堂と居酒屋さんは、島の地元の方から観光客の方、はたまた何者なんだこの人は?という方まで、本当にいろんな方に出逢える面白い職場だ。

内地で会社員をしていたけれど島に観光に訪れる中で島が好きになりすぎて移住してくる方も、島にたくさん貢献していきたいといろんな事業を展開している地元の方も、未来の話をして、皆、目を輝かせて話してくれる。

そんな話を聴いているうちに、最初は2年ぐらい島に住んだらすぐに内地に戻りたいな〜。私には島より都会の方があっているな。と考えていた私も、島でもっと何かにチャレンジしてみたいと朧気ながら考えるようになっていた。

まだ何をしたいかは明確に見つかってはいないけれど、今回のエッセイチャレンジはその第1歩。他の人より少しポンコツでお気楽な私だけれど、小さくて大きな1歩を歩き始めたかもしれない。

さて、私の話はこのくらいにして、バトンを次の方に。お渡しするのは、コーヒーとアボカドトーストの店Caffaron🥑☕️のオーナー、鼓(つづみ)さん!

大阪、東京でアパレル、カフェ勤務を経て半年前に石垣島に移住されました。どんな人でも彼女に会えば誰でも笑顔になってしまう、ハッピーガールです!鼓さんのお店は彼女の笑顔と美味しいコーヒーに癒されるお客様で連日賑わっています。

それでは鼓さん、バトンを渡しますね。よろしくお願いします。

今月のふろく

①縁をつなぐレシピ | DRAPEAU 加藤沙弥香さん直伝!山城さん人参を使った思い出のカップケーキレシピ!
②本日もくらげ日和! | Ragmy-具志堅舞-さんオリジナルソングの音源
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この記事を書いた人

ふじたまりあ
島の高校を卒業後、関西に進学就職。去年の夏、自分を見つめ直す為に9年ぶりに石垣に帰ってきました。今は飲食店でホールのアルバイトをしながら今後のビジョンを模索中です!
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