【バトン連載】ご縁繋がる島レモンのパウンドケーキ｜縁をつなぐレシピ Vol.6｜文とレシピ：井上果南（HUALANI）@石垣島
【月刊まーる】読者の皆さま、アロハ！
左から叔母、母、父、そして私
最近はありがたい事に初めてお会いする方にも「ドーナツ屋さんですよね！？」と声をかけて頂くこともチラホラと出てきました。伊原間でHUALANI(フアラニ)という、ラッキーだと営業日に来ることのできるカフェを経営しています、HUALANIこと井上果南 (Kana)です。
まずは、今回の「縁をつなくレシピ」のバトンを繋いでくれたKULCHAのみっちー、ありがとう！嬉しいです！
(みっちーと私たちの縁についても書かれているみっちーの記事はこちらから！→https://note.com/maru_magazine/n/nbd518ad43518?magazine_key=m0dfb091eef4a)
フアラニ（HUALANI）について
さて、たくさんの奇跡的なご縁が繋がり、私たちフアラニファミリーが石垣島へ昨年1月に越してきて1年半と少し経ちました。
毎日がとっっっても濃厚で、たくさんの素敵な方々ともどんどんご縁が繋がって、こちらへ来てまだ１年半なのか・・・？と私自身、信じられません！
いつも暖かく迎えてくれる島の方々、自然、そして土地神様たちとのご縁にも大感謝です！
冒頭の話に戻り、なぜ「ラッキーだと営業日に来ることができる」というかというと、私、お店以外にも色々とやっていて。
畑作業などの他にも平日は、リモートワークでお勤めしています。かなりピンスポット営業なお店、フアラニです (笑)
実は引っ越してきて半年も経たずHUALANIをスタートしたのですが、私はお店をやりたくて引っ越してきたわけでは全くなくて！(笑)
(奇跡の連続の私たちの引越しストーリーを書いたらとんでもない連載になってしまいそうなので、今回は割愛しますね (笑))
小さい頃から動物や自然、そして手作りすることが何より大好きだった私。
『自然のリズムと共にある暮らしがしたい』
一言でシンプルに言うとそんなイメージで石垣島での生活がスタートしました。
南の楽園で果実を育てる
内地に住んでいた頃から、毎年作っている自家製醤油。そのための麦も石垣へ引っ越してきた昨年の冬に育て始めました。
麦は今年の春先に初収穫しましたが、収穫量は、150kg近かったんですよ～！これも本当に、たくさん手伝ってくれた家族、近所のおじぃたち、お友達、そしてマユンガナシの神様、そしてそして、沖縄本島の師匠に指導いただき、言霊栽培に協力してくれた周囲の動物たちや自然あってのこと。ありがたい限りです。
そんな石垣ライフ1年目は、パパイヤの栽培から始まり、パッションフルーツやドラゴンフルーツを育てるところから始まりました。
お店の名前にもなっている『HUALANI (フアラニ)』は、私がハワイ大学へ通っていた際にハワイアンの先生が、名付けてくれたハワイアンネームです。Hua はハワイ語で「果実・結果」などの意味があり、Laniには「楽園・空・スピリチュアル」などの意味があります。なんと、先生は《果南》の漢字の意味もわからずつけてくれたのです。不思議。
そうやって何年も前につけて頂いた名前が、ここ石垣島で伏線回収されるとはその当時、思ってもみませんでした(笑) 両親の名付けてくれた「果南」の名もそうです。南の楽園で果実を育てる、そんな運命だったのでしょうか。
なんでマラサダ屋？
ハワイ島にあるハワイ大学ヒロ校卒業生のわたしにとって、マラサダ (Malasada)という、ハワイの揚げドーナツはとても親しみ深いものでした。ハワイ島でもお休みの日などにドライブすると、途中にあるお店に立ち寄っては美味しく頬張っていました。
ゆくゆくは石垣へと引越してくる事になる！などとは思ってもいなかった石垣への初旅行中、「サーターアンダギーも良いけれど、マラサダ食べたいね～！」という母と友人との会話があったのですが、いざ引っ越してきたら「あれ？気づいたら島のマラサダ屋 HUALANIを始めていた！」そんな、風の時代っぽい？(笑) 流れるように軽やかなオープンでした。
強いて言うならば、マラサダは自分たちで育てた果実もクリームやジャムにして使えるし、農家さんが卸せないような傷のついたフルーツも活用できる。
「なんでも入れられる」そのコンセプトがとても好き。
（隠れクレープ愛好家の私、クレープもいつか作りたい）
そして、事の発端である「マラサダ食べたいね！」と言う会話。
「わたしたちが食べたい美味しいものを作って、大好きな人たちへお裾分けする気持ちでつくろうね。」 これが私たちHUALANIのこだわりのルーツ。
マラサダの他に、お店でお出ししている発酵飲料コンブチャも、自家栽培のフルーツやハーブなどを使って私が作っているものだったり、隠れファンの多いピースコーヒーも、MCTオイルやグラスフェッドバターなどが入っていて、脳と身体が活性してパフォーマンスを上げるコーヒーなのですが、私たちが飲みたいので、メニューに入っています(笑)
フアラニのマラサダ
現在、フアラニのマラサダは
《小麦は、北海道産の小麦》
《卵は、伊野田の平飼いたまご》
《牛乳は、ゲンキ牛乳》
《塩は、石垣の塩》
《バターは、発酵バター》
《油は、米油》
などを使っています。
台風などで決まった材料の仕入れができなかったとしても、私たちが食べたい美味しいものであるのはもちろんのこと、
『なるべく島のものを』
『なるべく沖縄のものを』
『なるべく国産のものを』
そんな基準で選ぶことを心がけています。
美味しく食べてくれている様子をみるのはもちろんですが「ここ最近落ち込んでいたけれど、フアラニさんのマラサダを食べたら元気が出ました。」と言ってくださった方が、なんと何名もいらっしゃって、そんな時には、あぁ、やっていてよかったなぁ。と温かい気持ちになります。
さてさて！縁をつなぐレシピ！！
島で生活していると、本当にたくさんの素敵な方々がいらっしゃいます。ご縁が繋がって、美味しく貴重な食材をお裾分けしていただくことも多くありますよね！
「縁をつなくレシピ、何を紹介しよう～！」と思っていましたが、ここ最近は縁が繋がり、島で育ったレモンが私の元にたくさん集まってきました。
「このレモン、どうやって活かそうか」
そんな想いから、石垣島のレモンや石垣島のきび砂糖、伊野田の平飼いたまご、石垣島のはちみつ・・・石垣島の大好きな材料をたくさん使った贅沢なパウンドケーキのご紹介をすることにしました！
レモンを下さった方に、レモンケーキにしてお返ししました。とても喜んで頂けましたよ♡
もちろん、レシピの産地は変えてもらって大丈夫ですが、皆さんもご縁あった食材を存分に取り入れて作ってみてくださいね♪
材料 (18cmパウンド型1本分)
(型はダイソーにも売っていたはず！)
石垣島産レモン・・・ 1個
国産薄力粉・・・100g
ベーキングパウダー・・・ 3g
石垣島のおいしいお砂糖 (きび砂糖)・・・75g
無塩バター・・・100g
伊野田の平飼いたまご・・・２玉
石垣島はちみつ・・・22g
準備
１．バターとたまご(溶いておく)を常温に戻しておいてね！
２．レモンを半分に切って真ん中の部分から薄く3枚スライスして、はちみつ (22g = 大さじ1)を和えておこう。(あとで焼くときにパウンドケーキの上に乗せるやつだよ！)
３．残りのレモンは別の容器に果汁を絞って、皮をすりおろしておいてね！
４．パウンド型にクッキングシートを敷いておこう。
５．オーブンを１８０度に予熱しておこう！
いざ！作ってみよう～
ボウルに常温に戻しておいたバターを入れて、クリーム状になるまでしっかりと混ぜて、そこにお砂糖を入れて、ふんわりするくらい、しっかりと混ぜよう！※ここでしっかりと混ぜておくこと、常温に戻しておくことが大切。
しっかりとふわふわになった①のボウルへ、絞っておいたレモン果汁と皮を入れて混ぜる。
②に、常温に戻しておいた溶き卵を少しずつ入れて、その都度よ～く混ぜて乳化させてね！
③に、薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れて、ゴムベラで切るように混ぜよう！※サックリ！混ぜ過ぎないこと。
クッキングシートを敷いておいたパウンド型に生地を入れて、軽くトントンして型の底まで生地を入れたら、その上に、はちみつ漬けにしておいたレモン3枚を並べてね♪
※残りの汁は⑥で使うよ！１８０度に予熱しておいたオーブンで４０～５０分くらい焼いて、焼きあがったら、粗熱をとって、⑤で残っていた汁を塗って完成！
※オーブンによって焼く分数が前後するから、様子を見よう！竹串を挿してみて、生地が付いてくるようだったら焼き時間を少し伸ばしてね。しっかり冷めたら、切って美味しく食べてもらったら完璧です！
Enjoy!♡
次回のバトンを受け取ってくれる方
Hualaniで出している美味しい水出しコーヒーのお豆は、小浜島でCanaan Coffeeさんが焙煎してくださっているものです！オーガニックであるのはもちろんの事、こだわりのスペシャルティコーヒー。縁あってお世話になっているCanaanさんに繋がせていただきたいと思います！
ではでは、大樹くん、そして可愛い癒しのももちゃん♡よろしくね！
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この記事を書いた人
井上 果南
東京都出身 HUALANIオーナー
Instagram @hualani_kana
高校時代にオーストラリアとベルギーへ留学後、ハワイ大学へ進学し、途中カリフォルニア大学へ交換留学。ハワイ大学卒業後は、シアトルで不動産ライセンス取得し、帰国後は葉山で数ヶ月生活ののち、東京・中目黒で鶏を飼う。2022年1月より拠点を石垣島に移し、畑作業の傍、フアラニを同年5月にオープン。
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