小さいころから「おでかけ」する事が大好きだった。
行く場所はどこだっていい。
近くのスーパーマーケットだって
図書館だって
公園だって嬉しかった

それが、ちょっとパワーアップして
休日のショッピングモールだったり
時々の外食スポットのラーメン屋さんだったり
したらもう、なお嬉しい

父や母の実家に行くときも同じく
なにか物凄い楽しいイベント事がある訳ではないけど
嬉しかった

特に父の実家は、県外で当時車で５～６時間かかったから
ちょっとした旅行気分だった

とにかくお出かけが大好きだった

ただ家の外へ出て、目的は無くても
それこそブラブラ散歩するように
お店や、人や、ものを見ているのは楽しい事だった

それはある意味、いつでも「おでかけ」できる環境じゃなかったからかもしれない

親の休日の都合
その時の子供たちの状況によっても変わるし
もちろん金銭的な事情によっても

大人になって

ある程度「おでかけ」は自分でコントロールできるものになってしまった

行きたい時に行きたいところへ
時と場合によるが
自由に自分の意思で行けるようになってしまった

あの
子供の頃のような

きょうはあそこに行けるのかな？
連れて行ってもらえるのかな？

的なワクワクはなくなった

ネットでいろいろなものが買えて、
むしろ店頭に行くよりもお得に手に入り種類も豊富

そんな時代に逆行しているとは思うのだけど

私はおでかけする事がいまでも好きで
なにかにつけ
ちょこっと出かけてしまいたくなる

子供の頃のような感覚ではなくなったけれど
いろいろ現実が見えてしまうけれど

外出の自粛や、需要の変化で
移り変わりがそう頻繁でもない田舎町でも
馴染みのお店が閉店したり、まだできて間もないお店があっという間に
無くなっていたりする

出かける場所がまるっきり無くなる世界っていつか来るのだろうか

合理的、効率的なもの、こと、考えがだんだんと浸透して
おでかけする事がいつか「無駄なこと」になってしまう世界が
来るのだろうか

無駄な事を省きまくって生活が成り立ったら
それはそれで
息苦しくないだろうか

なんて、考えすぎてしまう今日この頃

今日から11月。

明日はきっと「おでかけ」するとおもう

予定はないけれど。