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リーバイス501

 リーバイス 501 の原型は、1873年に鉱山で働く鉱夫のために作られたワークパンツであるらしいが、その頃の日本といえば明治維新後とはいえ、まだまだ着物に花魁の時代である。なんせ黒船がやって来てから まだいくらも経っていないのだ。

 ジーンズのジーンズたる所以は ポケットについているリベットであるが、あのリベットの特許を取ったのが、リーバイ・ストラウス(ドイツからアメリカに渡った リーバイスの創設者)だった。その後前述のワークパンツをデニム生地とし、型式番号を付けることで、正式に『501』が誕生した訳だ。時に1890年、明治23年だ。

 501 は今風にいうと太めのストレートだ。元々ワークパンツなんだから無骨であることは当たり前である。よってまず ①男であること、②痩せていないこと、③若過ぎないこと、そして最後に④キレイな中性的なタイプでないこと(笑)。これらが私が思う 501 が似合う条件だ。

 ところで 501 といえばビンテージだが、高いものだと何十万もの値段が付く(もっとかな?)。私にはその価値はわからないので『へぇ、そんなに高いんかぁ』位のものだが、私の友人に完全にハマったヤツがいて、どうかしたらアメリカに行ってまで古着屋を漁りたいと思っていて驚く。芸能界にも好きな人はいて草彅剛さんなんかが有名だけど、見ていると彼は売買目的や単なる収集癖ではなく、こよなくデニムを堪能したい、いわば『デニム愛』の持主だと思える。彼こそ真のマニアというものだろう。私も一本、大昔にフリマで入手した 501 を持ってるけどどこにしまったかわからない。まぁ私の『愛』などその程度だってことだ。

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