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タイのタイ

 胸びれの内側から下方あたりにある ひれを動かすための骨のことを、誰が言ったか『タイのタイ』と呼ぶ。本稿のテーマ画像は、先日我が家で作った鯛の煮付けから産出した(笑)タイのタイだが、もし醤油を使わなかったらとしたら、 きっとこの子の色はもっとキレイな半透明になるはずだ。

 もちろんこの骨は鯛にしか無い訳ではなく、アジにもサバにもある。でも面白いことに『アジのアジ』とか『サバのサバ』とは呼ばず、『アジのタイのタイ』や『サバのタイのタイ』と呼ばれる。またこのタイのタイは2つの骨が組み合わさっているので、力を加えると頭と胴体の部分は分離する。

 子供の頃から魚を煮付けで食べる時には必ず『タイのタイ』をほじり出して『あった!』と言ったものだ。タイのタイ界においては、やっぱり頭の上に王冠を載せたような形の『鯛のタイのタイ(ややこしいwww)』は可愛げがあってなんだか好きだ。


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