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イヤな言葉

 そのフレーズが聞こえてくると、イヤだなと感じる言葉を 気まぐれで並べてみる。


《雨降ってきたで》
 晴れの日が好きだから、反対の雨は嫌いだ。ちょうど良い季節の晴れの日に出かけるのは気持ち良いものだ。しかし雨はどうだ。傘が荷物だ。足元が濡れる。何より気分が落ち込む。
 『雨だよー』の情報に促されて洗濯物を取り込む。テンションはダダ下がりである。この中を1週間分の買物に出かけなきゃいけないとなると、さらに顔は曇る。

《私がするからいいよ》
 自分が頼りにされることで 生きる意味を自覚できる。承認欲求の一つだ。しかし、例えば頼まれていたことや それまで自分が担ってきた仕事について、標題の言葉をかけられた時。あら?要らんの、俺? と感じてしまい、疎外感を感じるのである。まぁこれは俺だけと違うか。

《知ってるって! ,わかってる!》
 間違いを指摘されることを極端に嫌う人が多いと感じる。最近の傾向なのかもしれない。きっと自分が教えられるという位置関係がイヤなんだろうね。私が何かを教えようとすると、『知ってるんですよー』とか『それはわかってます』といってそれ以上の言葉を遮ろうとする人。
 ならば一言。『わかってんなら初めからやれよ』。

《お前でもええわ》
 自分がかけがえのない存在でありたいという思いと、属人的な仕事の仕方はダメだという価値は併立しない。『いやぁ、さすがです!やっぱり◯◯さんがいないとダメですねー!』と言われたりすると嬉しくって仕方ないタイプの人にとっては、『自分の代わりがきく』というのは恐怖なのである。だから『お前でもええわ』はけなす言葉としては火力が強い。私自身そんな人種であるつもりはないのに、この手のことを言われたらいい気はしない。

《へぇ、こんなのが好きなんだ・・》
 自分の内面を見られる瞬間。本棚、冷蔵庫、推し 等々。特に好みのタイプというものは、百歩譲って同性にならまだしも、知られた相手が異性である場合、耐え難い。しかし長らく生きてきてわかったことがある。それは この気持ちをもっているのは男性だけだということだ。女性は自分が好きなタイプや対象を公表したがるものだと思っている。

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