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卒論のこと

本当は卒論のこと、なんて書かないで、卒論そのものを書いたほうが良い状況なんだけど、ちょっとだけお話きいてください。

どこで聞いたセリフだったかまったく思い出せないのだけど、高校時代「18歳そこらで数年後自分が何を研究したいかなんてわかるわけないじゃない」という言葉にものすごく共感したことがありました。なんか外国人の若い女の人が話してる動画だったような気がするけど、何だったのかはまったく思い出せません笑
でも大学入試って、17歳とか18歳の高校生が大学や学部学科を決めて受けるわけで、だいたいそれで数年後の研究分野が決まったり、人によっては一生その分野と付き合っていくことになる人もいます。たしかにものすごく難しくて重い決定だよな〜と共感しました。
その時私は、古典文学を専門にしたいと思って大学選びをしていました。でも、外国の文学や言語にも興味があるし、教育や心理学にも国際交流にも興味がある。ということで、専門分野を決めるのが遅い、今通っている大学を受けることを決めました。
当時の担任には、広く浅く学ぶのは簡単なことじゃない、2つのことを伸ばしたいと思ったとしても結局どっちつかずになってしまうかもしれない、と言われました。それもたしかに事実です。4年間で色々な分野を学んだ私は、そのうちの1つだけを4年間かけて学んだ人に勝つことはできません。

でも、結果的にはこの選択は私にとって正解でした。これは、私が大学で専門としていることを、今後も専門として生活していくわけではないからというのもあると思いますが…
古典文学に興味があったはずの私は、今は明治時代の文学作品について卒論を書いています。元々の興味とは全然違います。高校3年生の私は、明治期の文学作品って読みにくいし堅苦しいし、そんなに好きだとは思っていませんでした。大学では古典と明治文学、どちらの授業も取りましたし、どちらを学ぶのもとても面白いと思いました。
明治を選ぶことになった大きな要因の1つは、ミュージカルにどはまりしたこと。元々好きだったけど、大学入学以降加速しました。1年生のときに英語の授業でお世話になった先生が、プレゼンや研究のテーマを選ぶときは一緒に寝れるくらい好きになれるようなテーマを、と言っているのを聞いて、大好きな演目の1つ、「レ・ミゼラブル」にまつわることを卒論にできたら楽しいだろうと思いました。その時には国語科の教員免許を取ることを決めていたので、フランス文学専攻という選択肢はありませんでした。
そしてちょうどその頃、今のゼミの先生の授業で、「レ・ミゼラブル」の作者ヴィクトル・ユゴーの明治文学者への影響はとても大きかった、という話題が扱われていました。
というわけで、明治時代にフランス文学「レ・ミゼラブル」が、どのように日本に入ってきて、どのように広まっていったのか、という部分を卒論テーマに選ぶことにしました。締め切りまでちょうど残り1ヶ月、本当に書き終わるのか??卒業できるのか??と苦しくなることもあるけれど大好きな作品をテーマに選んだからこそ、たくさんの作品を読んで、調べて、考えて…という過程を楽しむことができています。

というわけで、やっぱり私の興味は高3と今では大きく揺れ動いていました。まあ根本は変わっていないんでしょうけど、高校時代と環境が変わって、触れるものも変わったからこその変化だと思います。
この先の変化も楽しみだな〜なんて思います。
今回はこのへんで、そろそろ本当に本気で、卒論完成に向けて頑張っていきますので応援してください。笑

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