見出し画像

頭のブレーカーが落ちた4ページ

ただ藍色が広がる最後の4ページ。

松浦弥太郎さんの「エッセイストのように生きる」を読了したのですが。
本の最後には文字通り「ただ藍色が広がる4ページ」が待ち受けているんです。

私は「やられた」と思いました。
ちょうどさっきあなたが言っていたことを、私に
体現させたのね。簡易体験させたのね。

この本、エッセイなのですが、考えさせられる内容も多くて、なんだか面白くて。
わーーーーーっと読み切りました。
頭も心もフル回転で使いながら読みました。

そして最後に……

突如藍色の空間が現れるのです。
半ば強制的に頭をスイッチオフされました。
だって、突如藍色に包まれたら、何も考えられなくなるじゃないですか。

松浦さんは本の中で、頭と心を休ませる重要性も説いています。
自分のスイッチを切る、何も考えない時間を作りだすのです。
松浦さんはこれを「ぼんやりタイム」と呼びます。
具体的には、30分から1時間、ソファに「ぼんやりと」座るのだそうです。
何も考えずに、です。

そうすることで、頭がリフレッシュされるそう。
頭と心に余白が生まれるそうです。
これが、それからの心身のコンディションや、アイディアを出すスピードに大きく影響するんだとか(良い方向に)。

で、話は戻るのですが、
私なりに頭も心もたくさん働かせながら本を読み進めていった矢先の、藍色の宇宙です。
頭、強制シャットダウン!

悔しいかな、とっても心地よかったです。
「何も考えない」の簡易体験によって、その心地よさを知らしめられてしまったんです。
頭がなんだかすっきりしました。
何も考えないことで生まれるリフレッシュが、わかった気がしました。
そしてまんまと「ぼんやりタイム」を生活に取り入れようではないか!と思わされてしまいました。

また、そのリフレッシュは自分のモヤモヤともけじめをつけさせてくれました。

読了後、本の中には、現段階では理解しきれない箇所というのがどうしても残っていて、モヤモヤになっていました。
その後私はスーパーに買い物に行ったのですが、こうやってけじめをつけていなければ、買い物中も、ずーっとそのモヤモヤに捕らわれ続けていただろうと思うのです。


「本」という、いはばただの紙の集合体を通し、
場所も時間も心の壁も、何もかもを超えて「ぼんやりタイム」の威力をお届けしているとは、なんという神の仕業か。


こんなに語ったけれど、藍色のページに関して、全然違う意図だったりして(笑)
まあいいか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?