乃木坂46「Actually…」とSKE48「心にFlower」の歌詞に見えるアイドル⇔オタク双方向の関係性(歌詞解釈)

2022年3月23日、乃木坂46の29thシングル「Actually…」が発売されました。
こちらの曲は、2022年の新しく加入した5期生の中西アルノさんがセンターポジションを務めていながら、シングル発売前に活動を自粛することになり話題を呼んでいます(と思われる)。

そのことの是非は置いておいて、歌詞解釈が趣味の私としては、この曲の歌詞解釈を試みました。その際、もう一つ2022年3月に発売された、同じ秋元康作詞の曲とを比較しながら見てみると少し面白いのではないかと考えたわけです。

その曲とは、SKE48の同じく29thシングル「心にFlower」。
こちらの曲は、2019年に加入した10期生の林美澪さんがセンターポジションを務めている曲なのですが、現在SKE48の中で一番新しく加入しているのがこの10期生でして、そういった意味でも乃木坂46の現状と構図は近いと言えます。

こちらの動画で私自身が解釈を話しているのですが、こちらの曲は、
オタク→アイドル
という方向のラブソングということになっています(あくまでも私の解釈ですが)

オタク側がアイドルに向けて、どんなアンチの言葉にも屈することなく受け入れていけば、必ず道は開けるということを語っています。
「毅然として美しく」というフレーズがありますが、僕にとって”君”はそういう存在であることが描かれています。
そして、僕が届けるラブソングを受けて生まれ変わった君ならば、「みんなを癒せる花」になることができるはずだと訴えています。

さて、ここで乃木坂46の「Actually…」の方の歌詞を見てみましょう。


そちらの歌詞解釈はこちらをご覧いただくと分かりますが、こちらは
アイドル(運営)→オタク
という方向の歌詞になっています(繰り返しになりますが、あくまで私の歌詞解釈です)

アイドル側はオタクに対し、「理想」を追い求めるのではなく、「真実」の姿を見てほしいと訴えかけています。

この2曲が繋がる理由は動画内でも話していますが、「協調性」という同じフレーズが突然出てきていることから分かります。

では、なぜわざわざ同じフレーズを歌詞に入れ、このお互いがお互いに対して語り掛ける構造をもった2曲が作られているのか。

オタク→アイドルは愛を込めたメッセージだと自分自身は信じています。
アイドル→オタクは真実を見ようとしていないと突っぱねています。

どちらの曲も、一方的に自分の考えを主張しているだけのように感じてしまいます。

この2曲の歌詞をどちらも読むことで、オタクはアイドルの思いを知ることができ、アイドルはオタクの想いを感じ取れる。

どちらかの意見が正しいということではなく、両方を合わせて読み取ることによって、新たな気付きが得られるのではないかと思います。

そして、重要なのはお互いが一方的にメッセージを伝えるだけではなく、しっかりと思いを伝えあうことが重要なのだと思います。
オタクとアイドルが会話をする機会はちゃんと与えられているんですから。

というわけで、オタクの皆さんはしっかりとお話会の申し込みをしましょう!

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