インクの話
万年筆とくれば、当然インク。
インク沼という言葉をよく耳にしますが、手を出したらキリがないのを実感してしまい、沼の深さを思い知っています。
しかしインクこそ、こんなにたくさんあっても使わない!となり、今は落ち着いております。
なので今回はお気に入りのインクをご紹介できればと思っています。
お気に入りインク
特にお気に入りの2本は紹介しましたが、現在使っている万年筆は計3本。
雪椿は主にトラベラーズノート用に、モロッカンミントティーは小説写経用に、ギター万年筆は日記用に使っています。
色は定期的に変えたりしますが、現在この3本の中に入っているインクをご紹介します。
私は特に気にせず使ってしまっていますが、万年筆はそのメーカーのインクが推奨されているようなので、みなさま万年筆を使う際にはご留意ください。
ちなみに、インクカードはツバメノートのインクコレクションカードを使用しています。
ギター万年筆 ブリランテ
ギター万年筆にはSAILORの蒼天を使用しています。この色で日記を書いているのですが、とても爽やかな気分になります。
万年筆のインクと言えばやはり青が多いイメージがありますが、ここまで突き抜ける青色、なかなかない気がします。
今は冬ですが、夏を想起させるような色。
SAILOR 雪椿
雪椿には寺西化学工業の大正ハイカラインキ、トラベリングセピアを使用しています。
このトラベリングセピアは私を茶色にハマらせた張本人でございます……。
最近は持ち物も服もインクも、専ら茶色好きです。
この大正浪漫を思わせる渋い茶色がたまりませんね。この色を見て真っ先に思い浮かべたのはなぜか夏目漱石でした。英国留学してたからだろうか……。
トラベリングの名前に乗っかって、トラベラーズノートは大体こちらで書いています。
SAILOR モロッカンミントティー
モロッカンミントティーにはSAILORの利休茶を使用しています。
茶色が欲しいな、と思い探した色でした。渋くて、茶色に近い緑のような色ですが、乾くとインクが濃くなっている部分がより茶色に見えるのがお気に入りになっているポイントです。
モロッカンミントティーの万年筆に違うお茶のインクを入れているのも何だか面白いですが。。
一番お気に入りの万年筆なので、一番文字を書く小説写経用にこの色と一緒に使っています。小説写経については、またどこかでお話ししようかなと思っています。
沼にハマって買ってしまった他のインク達
寺西化学工業の大正ハイカラインキは、この渋さに惹かれ5色も買ってしまいました。こんなにあってどうするの!という感じです笑
主に日記にて、時々色を変えて楽しんでおります。
しかしこれ以上にインク沼にずっぽりとはまっているのが母
一度インクを整理したときのものです。
母は他にも大量にインクを持っており、しかもビンが大きいものも。使い切れないであろうインク達を、一生懸命吸い上げては書いて吐き出しています。
それでも色を「どれにしようかな」なんて選ぶ時間は、インク好きにとっては至福の時間ですよね。まさに〝彩り〟です。
今回は万年筆に欠かせないインクのお話をしました。
今後はあまり増えることはないと思いますが、これらも気分に合わせてインクを選ぶ時間を楽しみたいと思います。
それでは。
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