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霊能者が語る 妻とのあの世日記 第170回 「あの世を知ると、死に際を選べる?」

「ところで、あの世から直接のアプローチで宝くじ当たるとかないって話してたやん」
「当たり前じゃない」
「なら、こういうあの世と関わる話を金にしたら結果同じような「あの世の手伝いでお金が手に入った」という認識になったりしないかね?」
「どういうふうにお金にするのよ」
「それをあの世からの導きで、なんとかすると直接的ではないからうまくいくのではないかと」
「そういう甘いこと考えてる人がたくさん世の中にいると思うけど、あの世の人に期待されても困るわ」
「現実面で努力しろと」
「どっか持ち込めばいいじゃない」
「それが面倒だからなんかいいことあの世からできないか、って話じゃがね」
「努力しなさい」
「まぁそれはそれとして、僕もあの世の話前に本で出してるけど、こういうのは結構需要があるのかね?」
「知らない世界の話、自分がいずれ行き着く話だから興味あるでしょ」
「でも、色々出ててどれがどれやらって感じになるけどね」
「あなたのこの話だって、他から見たら怪しさ満載よ」
「それは自覚してるから、日常会話にとどめてるんじゃん」
「何、愛とか人類の平和とかそういう話がしたいの?」
「それは各自でやればいいと思うがね。そんなの死んだ人に求めるより生きてる人間が考えるべきことやろと思うがね」
「でも、生きてる間にうまくできないから、死んだら理想の自分になれるかも。というのはあるじゃない」
「そんなの考えてた?」
「あなたが横で死後の世界の話してるんだから、あの世のことは考えるわよ」
「なんか、それで死期が早まったんじゃないかって思うんだけどね」
「それは運命みたいなものだけど、気分的には死に方を選べる程度にはなれるわね」
「死に方選ぶ?」
「病院より家がいいとかそういうの」
「ああ、落下か溺死かとかそういう究極のやつじゃなくて」
「それは無理」
「でも、それも運命だったら選べんじゃない?」
「だけど、死後の世界的なものを受け入れてると、そこにいく道筋はある程度意図できるわよ」
「そうなると、死後の世界を知ることで、自分の死に方を選ぶこともある程度可能ってことなのかね。
まぁ妻の場合は我が子、母親、親友に囲まれて息を引き取ったとこはあるから、最悪一人でというのではないから良かったのかなと思ってるとこもあるけどね。そこに僕がいたら取り乱してた可能性はある」
「そういうのも多少は選べるものよ」
「そうなると、僕は鳥葬がいいな、とか思ってるとそうなる可能性もあるんかね?」
「法律的に無理」
「まぁ本気で叶えようとは思ってないけど、鳥好きとしてはすごい憧れはあるよね。以前日本でも法律で可能になった散骨でもしてもらってもいいとか色々思ってたけど。
結局我が子がこの後墓を管理するなら、普通に火葬して骨壷を墓に置いてもらえればええがなと思ってるけどね。死んだ後は我が子に任せる、残された人の判断に任せるって気持ち」
「残された人のことを考えておおくのは良いことよ」
「考えてた?」
「一応、あなたが一人家で暮らしていけるような感じで環境整備はされてるでしょ」
「両親が兄の家に住み始めたのは、まぁタイミングはいいといえばいいけど」
「あの世を感じていると、自分がその後もみんなを見てるわけだから。残された大事な人たちがうまくそれなりにやっていけるようにって思えるでしょ、それが形になっていくのよ」
「あの世を知ると、自分の死後のことも考えるから必然的に残された人たちがうまくいくような流れ、ができるってことなんかね」
「それ実感してるでしょ」
「まぁね。でもできれば死後は見えない世界から人生楽勝になる手助けとかしてくれるともっと嬉しいけどね」
「それをやるには、そっちから気にかけてもらわないと」
「このような対話は、その役に立つんかね?」
「立ってるから、そこそこまぁまぁやっていけてるでしょ」
「まぁまぁやってることはやってるけどね」


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