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【奢る奢られ論争】から見える人間性

世の中には「奢る奢られ論争」というエンタメがあるらしい。
今回は、その「奢る奢られ論争」から見えてくる人間性について、私の分析結果を書き綴っていく。

※ 当記事はエンタメである


最初に(前提)

私は「男性が女性に奢るのは当然」だと思っている。
特別な理由は必要ないし、この点に興味はない。
今回は「男性が先輩・後輩に対して奢る・奢られる」ということに焦点を当てて記事を書く。

おっさん型 奢る奢られ マトリックス表

私は、奢る奢られるというのは、人間性が大きく表れることだと思っている。
そして、その人間性を形成するのは「過去に先輩から奢られてきたか?」という点が大きく関わっていると思う。

以下、先輩・後輩と奢られた・奢られなかったのマトリックス表だ。

便宜上、タイプ別に名称を付けた。
以降、この名称を利用して人間性を分析していく。

良いおっさん型の分析結果

良いおっさん型の人は、過去に先輩方から奢ってもらってきた経験を多く持つ。
だから、当然、後輩には奢るべきだと考えている。
そのために、仕事を頑張る。
後輩に奢るレベルの収入を得られるように、自分のプライドを掛けて日々仕事をしている。

良いおっさん型の人は、気前良く後輩に奢るが、躊躇することもある。
例えば、後輩がさらに後輩を呼んだケースだ。
自分が誘ったわけではない。
自分が直接的に可愛がっている後輩でもない。
しかし、後輩の後輩だ。
こんな時、良いおっさん型の人は、男としての度量が試される。

良いおっさん型の人に多く見られる特徴は以下の通り。

・先輩から可愛がられている
・後輩から慕われている
・コミュニケーション能力が高い
・大きな失敗をしない
・仕事は優秀で出世する

サラリーマンとして、全方位にバランス良く活躍できる模範的な人間性だ。

不屈のおっさん型の分析結果

不屈のおっさん型の人は、先輩から奢ってもらった経験が少ない。
しかし、後輩には気前良く奢る。
自分自身が後輩に奢るのは当然だと考えている。
逆に、奢ってくれない先輩を見下す傾向が強い。

不屈のおっさん型の人は、猛烈に働いて高収入を得る人が多い。
そのため、後輩がさらに後輩を呼んでも、気前良く奢る。
しかし、「後輩に奢らない先輩」との人間関係を築くのが苦手だ。
そんな先輩は尊敬できないと思ってしまう。

後輩に奢ったことに対して、下心がある人も多い。
奢った後輩に何かをお願いした時、どんな動きをするかで後輩を評価している側面がある。

不屈のおっさん型の人に多く見られる特徴は以下の通り。

・先輩から可愛がられない
・後輩から慕われている
・意見や口調が強い
・仕事は優秀で能力が比較的高い

サラリーマンで出世するよりも独立開業した方が生きる人間性だ。

セコイおっさん型の分析結果

セコイおっさん型の人は、先輩からは奢られてきたが、後輩には奢らない。
金が無いから、後輩に奢れないというケースが多い。

「古き良き時代」という言葉を口にすることが多い。
酒の席では、後輩に「日本むかし話」や「日本ふかし話」を延々と語るタイプも多い。
謎の武勇伝ストーリー作家を多く輩出する型と言える。

先輩に対する態度と後輩に対する態度が違うことも多い。
先輩は持ち上げるが、後輩を引き上げることはしない。

後輩がさらに後輩を呼んでもマイペースな人が多い。
後から来ても、均等に割り勘だ。
決して「割り勘負け」をしない歴戦の猛者とも言える。

セコイおっさん型の人に多く見られる特徴は以下の通り。

・先輩から可愛がられる
・後輩から疎まれる
・判断が遅く、決断は曖昧
・能力は低いが、細やかに出世する

現代に良く見る典型的なサラリーマンタイプの人間性だ。

冷めたおっさん型の分析結果

先輩から奢ってもらった経験も少なく、後輩に奢ることもしないのが冷めたおっさん型の人だ。
誰に対しても、割り勘体制を崩さない。
奢り奢られ論争に参加しないタイプと言える。

そもそも冷めたおっさん型の人は、酒の席を嫌煙する人が多い。
2次会への参加率が自販機のアタリ率と同等の人も多い。

冷めたおっさん型の中には、特定の能力がスバ抜けて高い人もいる。
その能力を会社に期待されているケースも多い。

セコイおっさん型の人に多く見られる特徴は以下の通り。

・先輩、後輩ともに絶妙な位置の人間関係を保つ
・自分の意見をしっかり持っているが、口にしない
・判断、決断ともに速い
・能力は高いが、出世はし辛い

サラリーマンよりもフリーランスとしての方が生きる人間性だ。

各おっさん型から考える「今」と「未来」

現代はセコイおっさん型が主流と言える。
これは「失われた30年」と言われる大袈裟な時代の中で、可処分所得が減ったことが大きな原因だと思われる。
バブルの余韻が残る時代までは、先輩から気持ち良く奢ってもらってきた。
しかし、この長い不景気で後輩に奢る余力はない。
そんなところだろうと分析している。

未来はどうなるか?
おそらく、冷めたおっさん型が増えるであろうと分析している。
終身雇用、年功序列が消え去った今、奢る奢られ論争の意味は薄い。

「良いおっさん型」は、間もなくレアキャラを超えて、絶滅していく。
奢る人がいなくなれば「セコイおっさん型」も絶滅に向かう。
経済が劇的に良くならなければ、未来は多くの「冷めたおっさん型」で埋め尽くされるだろう。

今、「奢り奢られ論争」の未来は「不屈のおっさん型」の人へ託された。
「不屈のおっさん型」が消えた時、「奢り奢られ論争」は幕を閉じるだろう。


不屈のおっさん型の方々へ
敬意を持って、エールを送る


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