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前例のない仕事をどうするか?

「前例のない仕事」が迷い込むことがある。
そんな仕事は、リスクでもあり、チャンスでもある。
しかし、検討の余地もなく、前例のない仕事から逃げる人も多い。
今回は「前例のない仕事」について書き綴っていく。


前例と仕事の難易度


「前例のない仕事」は、大きく分けて3種類ある。

レベル1:自分自身に前例がない
レベル2:自社に前例がない
レベル3:他社も含めて前例がない

レベル1:自分自身に前例がない

最も問題なのは、レベル1で逃げる人たちだ。
これは「学習放棄」に近い。

「そういうことは過去にやったことがないです。」

それは知っている。
だから、あなたにやって欲しい。
最初から上手く行くとは思っていない。
適性がないとも思わない。

しかし、逃げる。
逃げたら、次のチャンスの望みは薄い。

レベル2:自社に前例がない

たとえ、自社の中には前例がなくても、同業他社に前例があることであれば、積極的に挑むべきだ。
同業他社にできるなら、自社でできないわけがない。

経営者がレベル2に消極的であれば、おそらく、その会社はそれ以上成長しない。
やがて、限られた小さなパイを同レベルの同業他社を取り合う消耗戦へ突入する。

経営者が積極的で、それに続く従業員がいれば、その会社は伸びる。
もちろん、挑んだ上で失敗する可能性はある。
しかし、挑戦から逃げ続けると会社は行き止まる。
レベル2へ挑戦するリスクより、挑戦しないリスクの方が高いことが多い。

少なくとも、何度か挑戦してみれば、結果が出る。
自社に合わない仕事だと確定できれば、それはそれで一歩前進だ。

レベル3:他社を含めて前例がない

最も経営者の手腕が問われるのがレベル3だ。
レベル2以上にリスクが高い。

冷静に前例がない理由を考える必要がある。
そもそも実現は不可能ではないか?
能力は不足していないか?
採算は合うのか?
不安な要素はたくさんある。

しかし、レベル3は大きなチャンスでもある。
”見せかけ” と ”意気込み” だけの「差別化」ではない。
本当の意味で他社との「差別化」を狙うチャンスだ。
知恵を振り絞って、挑む価値がある。

失敗は怖い。
大赤字になる可能性もある。
しかし、もしその挑戦に成功したら、大きな収穫となる。

まず、他社が続くまで、似た仕事で大きな利益を生むことができるかもしれない。
これが一つ目のメリットだ。

次に、「前例のない仕事」をやりきったという評判は、必ず広まる。
似た仕事ではなく、全く新しい「前例のない仕事」を依頼される可能性が高い。
「前例のない仕事」を断られて、困っている企業は多い。

――― あそこなら、何とかしてくれる

そう思われると、次々と仕事が舞い込みはじめる。

そして、最後に何よりも重要なことがある。
それは「大きな挑戦をした」という達成感が社内に生まれることだ。
また、社内に自信が満ちて来る。

――― 自分達なら、やれる

この考えは、非常に有益なものだ。
社内で新しい発想が生まれる確率が高くなる。
戦う前から、負けるようなことにはならない。

結果、「前提のない仕事」を鼻から逃げる体質の会社とは、大きく差が広がって行く。


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