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【その②・K社から電子書籍化した創作漫画】原稿のクオリティアップのコツ&アシスタントさんとどんな風にお仕事をしたのか?

こんにちは!
創作漫画を描いている丸田マノと申します。

前回の記事はこちら↓

https://note.com/marutama_mama/n/naecc2bea1952

今回はこちらの記事の続きとなりますので、未読の方は上記リンクよりご一読くださいませ(いいねも押してもらえたら励みになります〜!)

第2回はタイトル通り「原稿のクオリティアップのコツ&アシスタントさんとどんな風にお仕事をしたのか?」を自身の経験を元に書かせていただきます。後半のアシスタントさんとの契約に関しては有料記事になりますが、漫画を描いている方にはお役に立てる部分もあるかと思います...!

原稿のクオリティについて

使用ソフトはプロクリエイトですが、今回はどのソフトでも共通した「漫画を仕上げる上で大事なこと」のみを抽出して書いてみます。(テクニックはあまりない方なので...)
なので、使用ソフトはあまり気にせず読んでみてくださいね。

①幅を揃える


コマとコマの隙間、というと伝わりますでしょうか。

↑赤字の部分です

それまで私は気にしたことがなかったですワハハ。確かに綺麗になりました。

②吹き出しの線を綺麗に描く

綺麗に、というのは「線幅を統一する」「文字数に対して小さすぎない、大きすぎない」ということを指します。


吹き出しの線、今まで気にしてこなかった…


ただし文字は出版社の場合は、写植担当の方がいらっしゃるので、出来上がってからでないと分かりません。

今回初めてだった私は文字が入った状態の原稿をチェックしてから、吹き出しのサイズを変えた部分もありました。ここは経験値が必要なのかもしれません。

③顔だらけのページにしない

気が抜けると「胸上どアップの顔」ばかりの漫画になるので、1ページ内に意識して顔以外の何かにフォーカスをあてたコマを入れるようにしました。


景色があるから成り立つページ

今回発売しました「ぼくのパパにはタトゥーがある」では、情景とキャラクターの心情をリンクさせるシーンを後半で盛り込みたかったので、風景に力を入れています。

風景以外にも、手(力がこもった手から伝わる緊張感)やコップ(汗をかいたコップの水から伝わる時間の経過)なども表現のバリエーションの一種です。

私の場合は漫画を描き始めてから意識して、人間以外のものを描くことを好きになるマインドコントロールを続けていました。今ではすっかり景色や静物を描くのも楽しい作業の一つとなっています。(その割に成長しないんですが...)

④コマ割りとアングル

定点カメラではなく4カメくらいあるイメージで描いています。上から、下から、斜めから、横から、みたいに人物をさまざまな角度から切り取るようなイメージです。

コマ割りは基本3段構成、インパクトや目立たせたいセリフがある部分は大きくする、斜線を使う、強い色を使うなどで工夫してみたつもりです。

コマ割りはテトリスみたいで楽しい!

なんか良い例の画像ないか探しましたが...大体こんなイメージです。
文字でしか説明できない内容もありますが、せっかく漫画なので、なるべく絵で伝えられそうな所は伝えよう!がモットーです。

そして次に、今回の原稿で一番クオリティアップの要因となったのが、色塗りです。

アシスタントさんにほぼ全ページの色塗りをお願いしました

各SNSで発売時に公開しました「フリーランスで働くお母さんの入口に立ったお話」という制作秘話にあります通り、我が家には4歳と5歳の年子がいます。まさか漫画で収入を得られる暮らしになるとは思っていなかったので、二人とも保育園ではなく幼稚園に通っています。元気に毎日15時前には帰ってきます(笑)

https://marutama.napbizblog.jp/category/フリーランスで働くお母さんになった話/?sort=older

(↑詳しくはこちらの漫画をお読みください)

どれだけ時間を捻出しようにも、及ばずながら目指していたクオリティまで近づける時間は確保できず...どうすべきか悩みました。
できる範囲で仕上げるしかないか...でもデビュー作になるこのお話を妥協したくない、あと自分で描いておいてアレだけど、リツコとリョウが大好きすぎる!!という愛する気持ちが勝り...私はあるプランを実行しました。

そのプランが「アシスタントさんを探して色塗りをお願いする」でした。(有料部分も2000字超えです!良かったらどうぞ…☆↓)

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2,195字 / 4画像

¥ 300

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