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【K社から電子書籍化した創作漫画】の原案と発売書籍の見比べポイント

初めまして!

noteでは初めまして!創作漫画を描いている丸田マノと申します。

自己紹介的な投稿は後日書かせていただくとして...初めに書かせていただくのは、K社から発売した「ぼくのパパにはタトゥーがある」の電子書籍と原案(原作)の見比べポイントをお話します。

SNSで連載していた時の表紙
電子書籍として発売した漫画の表紙


この漫画について

この漫画の原案は2022年11月〜2023年4月にInstagramで全37話で投稿した、自身初の創作漫画です。

信念を志し決意の元にタトゥーを入れたパパと、その家族に起こるさまざまな出来事を描いたお話です。ありがたいことに多くの方に読んでいただき、コメントでもさまざまなご意見を頂きまして、私自身もこのテーマについて深く考えるキッカケになった、思い入れの深い作品です。

(現在、原案は出版社との取り決めでInstagram上に第5話まで掲載しています)

電子書籍化することでオールカットになったヤンキー時代のパパのシーン(笑)

この漫画の電子書籍化のお話をいただいたのが2023年7月。つまりもう完結していました。

しかも完結した時点でKindleで1冊の本にして無料発売していたものがありました。なので、お声がけいただいたことは嬉しかった反面「同じ作品を訴求する難しさ」との戦いが始まったのです。

ここからが本題です。

漫画を描く皆さまはどのようにストーリーを考えていますか?
私は結構行き当たりばったりです。
結末だけ決めたら、あとはメモ帳に数話分のセリフを書いて、すぐに描き始めるタイプです。なので「全体を見据えた起承転結」を考えていません。

この「ぼくのパパにはタトゥーがある」も例に漏れず、勢いで描き始めた作品でした。
そして自分でも描きながら分かっていました...序盤、本題の「タトゥー」に話題が触れるのが遅いということを...
(でも序盤でリョウとリツコの人間性を描き込むことが出来たので、後半の感情移入においてはこの序盤が活きたとも勝手に思っている節も...ゴニョゴニョ)

第5話より。本題のホの字も出てこない。

電子書籍として発売するからには、序盤で「どんなお話か」「インパクト」「前半の盛り上がり」は恐らく売上に大きく関わる部分で、ここは大きな改善ポイントとなりました。
これはもしかしたらSNSで自主連載をする場合も通じる部分なのかもしれない。

そうです。つまり私が3月某日に一部のSNS上で「原案は貴重な資料になるかもしれないので、良かったらダウンロードしておいてください」と書いたのは、まさにこの事だったのです!

見比べてわかるストーリー構成

K社の担当編集さんがストーリーを深く読み込んでくださり、分かりやすく!伝わりやすく!序盤に盛り上がり!などなど、さまざまな条件をクリアして完成したのが今回の電子書籍版「ぼくのパパにはタトゥーがある」なのです。

これは私も本当に勉強になりました。

このシーンを冒頭に持ってくるパターンは自分にはなかった案でした

他にも

各キャラクターに名前をつけることでストーリーに入り込みやすくなる

目線スイッチをつくる(原作は主人公のリョウの視点のみ、電子書籍版ではリツコの視点が増えている。これは女性読者の共感を狙ったマーケティングの一種だと思います)

といった部分に着目して、原案と今回発売された電子書籍を読み比べていただけると、その違いが顕著に表れているかと思います...!

ちなみにもう原案のKindleは契約の都合で、再配布は不可能です。申し訳ありません。
現在こういった事前情報は、こっそりThreadsで流していますので、良かったら「丸田マノ」で検索&フォローをお願いします!

おわりに

そして、次回からは一部秘匿情報が含まれるため、有料コンテンツとなります。
(コーヒー代くらいの価格で考えていますが、内容は盛り込みます!)

・その2「電子書籍の原稿を作る中で教えてもらった、クオリティアップのコツ&どんな感じでアシスタントさんと契約をしたのか」

・その3「担当編集さんに聞いてみた!声をかけるアカウントのポイントやSNS漫画で見られている部分とは」

を公開予定です。お楽しみに〜!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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