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作品の社会性

作品がしんでいく。
最近の作るものに生気が宿らない。恐ろしいことである。自意識過剰の思い込みなのか・・いや、自分でわかるのだから、現時点での潮時なんだろう。この半年ほど作品の社会性について、どうしてあげたらいいのか考えあぐねてきた。

身近な人で昔からイラストが上手で、まぁよく褒められたという人がいる。でも、例えば友人以外の人前で披露したいかと言われれば、一度もそうしたいと思ったことはないというのである。ふむ、社会性から距離をとって、手元で愛でるかたちだ。

私は作品というのは言語と思っていて、シンプルにアイデンティティが随分と変化をしてきたのだ。過去の作品の方がいいと感じる人もあれば、2、3年前のものがグッとくる人もある。徐々に変化しているため、戻ったようにふるまって当時のようなかたちは作れない。

はっきりとは説明できないけど、社会性を剥いだところに本来の私がいる気がするので、しばらく真面目な彫刻制作からは手を引こうかと感じている。