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【コラム】投手・根尾昂はプロで通用するのか?

Twitterを眺めていたら、驚きのニュースが飛び込んできた。

「根尾昂、投手転向」

Twitter上はざわついてるどころか、「移籍させてあげて」「ショートで見たかった」という声すら上がっている。

正直、根尾が通用するか通用しないかと言えば、間違いなく「“すぐには“通用しない」というのが正直なところ。

もちろん春夏連覇を成し遂げた高校時代も投手としての経験があるし、今シーズンは投手としても出場がある。

ただ彼がピッチャーとして素晴らしかったかというと、イメージでは「シュアなバッティングのできるフィールディングのいい選手」というイメージの方が圧倒的だ。

身近で見る人は、

大阪桐蔭高校・西谷監督やコーチは「そうではない」と感じているようだ。
だが、やはり日本プロ野球ではなかなか前例のないこと。
特にドラフトで競合した一位指名選手がこのような道を辿ることは本当に稀なことだといえるだろう。


海外では

海外、特にメジャーリーグでは自身のストロングポイントを最大限に生かすためにこの道を辿った選手は少なくない。

ケンリー・ジャンセンという男

ジャンセンは2004年、MLBの強豪・ロサンゼルスドジャースと契約。
捕手として恵まれた体格と素晴らしい肩を持っていた。
2009年のWBCでは代表チームにも選出され、座ったまま盗塁を刺殺するなどチームの躍進に大きく貢献した。
その秋、肩の強さを活かすため投手に転向すると、2010シーズンにはA+からAA、MLBデビューへと一気に才能を開花させた。
その後も活躍を続け、2019シーズンには通算300セーブ達成。最優秀救援投手やオールMLBセカンドチームなどのタイトルにも選出された。

可能性があるとすれば、?

根尾昂がプロで輝ける投手であるには、先発投手という選択肢は難しそうだ。
もちろん先発の枚数が足りないというチームの要請があれば、その選択肢もあるだろうが、プロとアマとでは話が違う。それに加え、球種が本職投手よりも少ないという面もある。

そういった面を考慮すれば、投手に打席が回ったタイミングで代打・根尾昂→投手・根尾昂というリリーフ投手の使い方になるのではないだろうか。
もちろんピッチングが良ければ、代打をせずに回を跨げる投手として二刀流で大きく花開くことも考えられる。

終わりに

投手・根尾昂。
ショート一本という選択肢から、レジェンドの一声で何かが変わったのだろうと思う。
同世代の小園、同一ポジションの先輩・京田、球界のスーパースター・坂本勇人。彼らと遜色ない活躍をショートで見たかった。その思いが尽きることはなさそうだが、その活躍が楽しみだ。

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