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差別化の罠

【ラジオ体操138日目】

こんばんは。
幼少期から、人と同じことをするのが嫌いなので、ド派手なTシャツや、奇抜なデザインのスニーカーなんかを選ぶ傾向があるので、何度か指を指されて笑われた経験があるコマリストです。


今日は『差別化の罠』というテーマで書いていきたいと思います。


企業が選ばれるためには”差別化”が必要だ!


こんな言葉を聞いたことがある方は多いかもしれません。特に”自分は分かってます”的な人が口にしているのを見る機会が多い言葉だと思います。


これは、ランチェスター戦略や、ブルーオーシャン戦略など、カッコいい横文字の戦略が流行ったせいなのかなと思っています。
#実際にはカッコよさのカケラもない
#泥水をすするような努力とセット


もちろん、差別化することが悪いことだというつもりはありませんが、差別化を叫ぶ前に一度考えなければいけないなと思うことがあるので、今日はその辺りをまじめに書いていこうと思います。

今、求められているもの

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さて、差別化という言葉が有名になってからすでに30年以上が経過していますが、もともとはマイケル・ポーターが提唱した言葉だということはご存知でしょうか。


差別化とは・・
競合他社の商品と比較して機能やサービス面において差異を設けることで、競争上の優位性を得ようとすること

確かに、違いが明確になっていると選ぶ側としても選択肢に入れやすいので、悪いことではありません。


けどね、30年前と今では違うことの方が多いということは言うまでもないですよね。


そして、これからの社会では”機能”や”品質”ではなく、”誰が”販売しているかだったり、”なぜ”この商品を作ったのかというストーリーで選ばれることが多くなっていきます。


つまり、”ファンメイク”こそが重要な時代に突入しているということです。


これを念頭に置いて考えてみると、”差別化”を考えて商品やサービスを構築したり、アピールをすることの問題点が浮き彫りになってくると思います。

差別化の問題点

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この考え方は、特にMBAを学んだことがあるような方からは否定的な意見を持たれてしまいそうですが、あくまで私見として書いていきます。


先に結論だけ書くと、
差別化の問題点は”創作者の想いが薄まること”です。


商品やサービスを作っている段階、もしくは完成したそれらのものをPRしていく段階において、他社の商品・サービスをものすごく研究して”差別化”したものを作る。


これは、一見良いことかのように感じてしまうと思います。


けどね、少し考えてみてほしいんです。
自分が、商品・サービスのファンになるならどっちですか?


①作り手が心から提供したいものを熱い想いを持って妥協せずに創り上げたもの

②作り手が提供したいものをベースに、競合他社と比較して違いを出すために色々と手を加えて創り上げたもの


皆さんがどっちを選ぶのかは分かりません。
けどね、少なくとも私は作り手の想いをそのまま形にしたようなものが好きです。


そして、商品のファンになるようなものって、そういうものだと思うんです。


つまり、”差別化”というのは、意図的に作るものではなく、本当に提供したいものを突き詰めた結果、結果的に他社とは違うものになったという場合にうまく機能するものだと思ってます。
#少なくともこれからは


国の偉い方も、コンサルタントも、老害と呼ばれる頭の固い人も、口を揃えて”差別化、差別化”叫んでますが、本当に自分自身が好きなものって、作為的に作られたものなんでしょうか?


想いがそのまま形になったようなものが好きな人の方が多いんじゃないのかな?


今日の話は、たくさん勉強している人たちを敵に回すような内容なのかもしれません。なので、念のためもう一度書きますが、全て私見です。


私自身が、どんな人が好きなのか、どんな作品が好きなのか、どんな商品が好きなのかという観点で考えた時に、違和感を感じる”差別化”というキーワードにあえて切り込んでみました。


そもそも、真似しようと思ったって、全く同じ商品やサービスなんて作れないと思うんですけどね。。


嫌われそうなので、この辺にしておきます。

じゃ、またね!

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