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あいこで良いじゃん<382/1000>

【ラジオ体操684日目】

こんばんは。
社会人になって最初の新人研修で「Win-Win」について教わって以来、ビジネスとはそうあるべきだと信じてきたけれど、この言葉が日本でしか通用しないと知って衝撃を受けているコマリストです。


今日は、『勝ちに拘らない』というテーマで書いていきたいと思います。


Win-Winという言葉を聞いたことがある人は多いと思います。


ビジネスでは一方が勝つのではなく、双方がメリットを感じられる状態にすることが重要だという考え方で、日本では世界共通語のように扱われているこの言葉。


実は和製英語で、日本の外に出ると一切通じない言葉なんです。
#日本語だから


それもそのはずで、Winという単語は直訳すると『勝ち』なので、勝ちがあれば当然ながら負けが存在するというのが常識です。


勝ちと負けは表裏一体で、一方のみが存在することはできないというものなので、海外で使用すれば”何を言ってるんだ?”となるのが関の山。


今日は、ビジネスではWin-Winではなく”あいこの法則”が重要になるということを知っておいた方が楽になるというお話です。


Win-Winという言葉に違和感を感じていた人にとっては、気づきの多い話になると思います。

Win-Winの誤り

Win-Win

Win-Winの関係について、説明して下さい。


こう言われたら、あなたはなんと答えますか?


もともと、Win-Winという言葉は7つの習慣という書籍の中で出てきたもの(意訳)で、書籍がベストセラーになったことで、この言葉も広がりました。
#発祥ではないです


日本に元からあった言葉で言い換えると、
『持ちつ持たれつ』とか『三方よし』という言葉になると思います。


言い換えると分かりやすいですが、この言葉は本来、2者間で使われるものではありません


あなたと私が利益を得られる関係。
その結果、他の誰かが不利益を被っていたら、それはWin-Winの関係とは言えません。


三方よし。もしくは六方よしが本来の意味なんです。


分かりやすい例をひとつ挙げると、
あるメーカーの商品が高品質でお手頃価格だった場合。


お客さんは嬉しい(Win)し、商品が沢山売れたらメーカーは嬉しい(Win)。


ところが、これだけでは、Win-Winの関係が成立しているとは言えません。


メーカーで働いている従業員がものすごい低賃金で酷使されているかもしれません。


メーカーとお客さんとの間にいる販売店が、売れば売るほど赤字になるような環境になっているかもしれません。


売り手と買い手だけでなく、その周りにいる全ての人がメリットを得られている状態で、初めてWin-Winの関係といえるのです。


そして、もう1つ。
Win-Winには『or No deal』という言葉が付いて初めて理想的な状態になります。
#7つの習慣
#明記されてる


つまり、関わる全ての人が幸福にならないのであれば「取引をしない」という選択を勇気を持ってとる


これが選択できる状態となって、初めて理想的な状態です。


Win-Winという言葉に縛られて、2者間という狭い範囲しか捉えられないのは誤りだと言わざるを得ません。


全体を俯瞰し、どこかにLOSERが存在する時には勇気を持って撤退する


これこそがWin-Winの関係なんです。

あいこの法則

あいこ

先日、中村信仁さんが上梓されている営業の神さまという書籍の中に、素敵すぎるエピソードがありました。


営業マンはWin-Winなどというものを目指してはいけない


そもそも勝者が存在すれば、必ず敗者が生まれてしまう。
#表裏一体
#存在とは


勝とうとしなくていい。
常に「あいこ」を目指しなさい。


あいここそ、営業マンの理想であり、目指すべき姿なのです。


本の中では、売れない営業マンである主人公と、その会社の役員がランチの鰻を賭けてじゃんけんするストーリーで語られています。


役員
『ジャンケンに負けた方が、この後の昼飯でうなぎを奢るというのはどうかね?』


主人公
「は、はい。」


役員
『私はグーを出すからね。』


この会話の後に、主人公はパーを出し、役員はチョキを出した。


ジャンケンに負けてうなだれている主人公に役員から伝えられたのが「あいこの法則」でした。
#鰻は誰が
#お金ないのに


営業マンは、常にあいこを目指さなければいけない


もしも、主人公がこれを知っていたなら、グーを出していたことになります。


そのグーに負けるために、役員はチョキを出した。


お昼ごはん代は誰が支払ったのか。
気になる方は、ぜひ書籍を読んでみて下さい。
#オーディブル
#オススメ


この本では、ビジネスにおいて重要な『在り方』をたくさん学ぶことが出来ます


しかも、感情移入してしまうようなストーリーで伝えてくれるので、スっと腹落ちする。


営業に限った話ではなく、日頃から誰かに勝つのではなく”あいこ”を目指して生きていく。


あいこの法則を体得できた時、本当の意味でWin-Winを理解できるんだと思います。


あなたも、勝つことに拘るのではなく、あいこに拘ってみて下さい


きっとこれまで以上に大きな勝ちを手に入れられると思います。

じゃ、またね〜!

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