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起業家になってしまいまして

 

父の起業のパートナー


 父の起業人生の影響か、ぼくもいろいろな仕事をやっては起業しようとした。最初は知識が無く、体験も無かった。ひたすら父の仕事の手伝いをし、

自営業の大変さを目の当たりにし、手伝うことで起業のパートナーになった。

 起業家は自分で仕事を作るかもらうかしなければならない。だから力が付くまでは下請けをする。

 取引先の会社のもんくを聞き流しながら、言われて大事と思えるところを聞き、仕上げる。大体、毎回2万円くらい値切られた。くそっと思った。

 起業して大変なことは仕事を取ることだ。Sハウスの下請けをしていた時は、そこの営業マンが飛び込みで仕事を取ってきた。一回300-500万かかるアルミサイディング。

 この仕事の発祥はカナダで防音、防熱の建材で普及していたらしい。それが北海道に広まって、南下してきて、愛知県、岐阜県、三重県に来た。

 納期はある。でも面倒が多く、仕上げが予定より遅れて、金銭面でしんどかった。アルミサイディングは家のドレスアップでもある。きれいに仕上げる。

 おうちの人が出来上がるとすごく喜んでいた。こんな体験を約10年していた。自信をつけたぼくは、仕事の幅を広げようと友人の親方のペンキの修行に行った。

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