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エホバの証人からの脱出 

 ぼくは20年前までエホバの証人でした。精神虐待を生き抜いてきました。ぼくの場合は一般人から入信したのでエホバの証人1世といいます。ニュースで出てくる人たちはたいてい親が信者で無理に入信させられた2世で
むち打ちや教理を無理やり刷り込まれるなどの精神虐待を受けています。
 ぼくが一番いやだったのは異性間の教理でした。宗教が優先で恋愛は隠れてするのが普通で親密な関係を結婚前にしたら大目玉。宗教裁判にかけられます。ぼくの信者の女性と内緒で交際していましたが、それが信者のおばさんに目撃されチクられました。ぼくは内心、つきあって 親密になるのは普通だ。何も悪いことではないと付き合いで目が覚めてそう思いました。どちらかというと精神科デイケアに通うとか普通の人との付き合いから学びがあったので、男女が親密になるのは当たり前と理解していました。彼女も同じ病院の患者で親密になる機会がありました。なかなか電話番号を入手するのは困難なところがありましたが、妹が偶然友人であることが分かり、電話で告白、OKをもらいました。
 普通信者だったら交際はしない選択をするのですが、ぼくは違いました。結婚したかったし、性的な交わりも持ちたかった。それが本音です。ぼくは
ねこみたいなところがあり縛られるのを嫌います。精神科に通って、医師や患者さんたちと遊んでいるうちにエホバの証人に対する嫌な感情が出てきました。もともと一般人。宗教を辞めてもいいかもと考え始めました。彼女とはお金が無い中、週1回デートしてキスとか楽しんでいました。残念ながら最後まではいけませんでしたが(教理のせい)スキンシップはよくやりました。二人でアダルトチルドレンの回復のワークをやった時は盛り上がりました。互いにい感情を分かち合い親密になれました。過去の話をたくさんしました。彼女の家に行くこともありました。ぼくの家に連れて行きました。
形だけは結婚する前段階でした。ぼくは彼女とエホバの証人を辞めるつもりでした。彼女に言いました。「一緒に辞めない?」すると彼女は半泣きになりました。「エホバの証人でいたい。エホバの証人の結婚がしたい。働かないで伝道ばかりしたい」ぼくはびっくりしました。彼女がうつ病になったのはエホバの証人の生き方のせい。かなりの中毒だったとようやくわかりました。これは縁が無いんだなと考え直しました。ある土曜の朝9時に電話しました。自分を生きよう。それから「別れよう」と簡単に告げ、電話を切りました。いっきにうつが晴れました。もう縛りは無い。これでエホバの証人をやめれる。それから1年後に電話してエホバの証人を辞めました。すっきりした人生がやってきたのでした。

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