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【治安最悪】命懸けでリオのカーニバルを観てきました。

今回の世界一周での目玉イベントのひとつがブラジルのリオデジャネイロで開催されるパレードを観ることです。

「リオのカーニバル」

というのは、誰しも言葉は一度は聞いたことあるはず。


しかし場所は、治安が悪いことで悪名高いブラジル。

渡航には慎重にならざるを得ません。


ましてや、聞くところによると、コロナによる失業者の増加で治安悪化。
さらには、世界中から観光客がやってくるのを狙ってブラジル中から犯罪者が集まるらしい。


怖すぎるので、在ブラジルの日本大使館のHPで治安情報をチェック。



これが在ブラジルの日本大使館のHP


新着情報を眺めていると、なんだか物騒な情報が並んでいます、、、


「流れ弾」の死亡情報の詳細を見てみると、、、、

文章の後半にはこんな一文が、、、、

市販されている防弾車は、一般的にピストルまでが対応の限界で、小銃への防弾能力はないため、弾丸が扉等を貫通してしまう可能性が高いことを認識し、適切な避難行動を取ることを心がけて下さい。


大使館の情報で、銃弾の貫通情報を掲載するってどういうレベルですか、、、汗


「銃を使った犯罪に注意」ぐらいの注意喚起なら目にしますが、銃の貫通性能まで言及するって初めて見ました、涙

銃弾が扉を貫通するのを、どう注意したらいいんだろうか。



ブラジルの治安は悪いとは聞いてましたが、大使館の情報の時点で物騒で心配になってきます。


肝心のリオのカーニバルについての注意喚起も見てみましょう。

色々と注意喚起が書かれていますが、特に下記の一文

海水浴場周辺において、アハスタオン(地引き網)と呼ばれる集団強盗事件が発生しています。この犯罪は、数十名の若者がいきなり現れ、その場にいる観光客等を手当たり次第に襲い、金品等を強奪する犯罪です。外出時の携行品を必要最小限に抑えるとともに(分散所持)、周囲に対する警戒を怠らないでください。

地引き網強盗やばすぎるでしょw


よくある強盗は、夜の人が少ない細い道や、ギャングのいるスラム街に間違って足を踏み込みと犯罪者の餌食になるので注意しましょう、とかそんな感じ。


しかし地引き網強盗は、普通に人が多くいる場所でも発生するので、何をどう注意しても注意のしようがない。

一番の対策方法はブラジルに行かないこと、という本末転倒な話になってしまいます。もはやこればっかりは運次第。


そんなこんなで、渡航前から十分に大使館情報でビビらせてもらいながらいざリオデジャネイロへ。



普段なら街中の写真や移動中の写真があるのですが、HISのツアーガイドさんが(現地在住日本人)

「スマホは盗られるものだと思ってください!(キリッ)」
「外ではスマホを出さないでくださいね!(キリッ)」
「私も現地に住んで2年で3回スマホ盗られましたから!(キリッ)」

と、自信満々に脅されたので、街中の写真はありません。

有名なキリスト像にも行きましたが、観光客だらけで映えないので詳細は省略。



色々凄すぎる世界1のカーニバル


さて、治安に怯えながらも到着したカーニバル会場。


カーニバルエリアはチケット購入者しか入れないのでわりと安全。


会場はこんな感じになっていて、メインのカーニバルを踊る道の長さが700mぐらいあります。

手前から奥のオブジェに向かってカーニバルが進みます

カーニバルを踊る道を両方から挟む感じで観客席があります。この観客席だけで9万以上収容できるとのことなので、東京ドーム収容人数の2倍の大きさ!!巨大です。

タイムスケジュールがありまして夜の10時からスタート。

しかも深夜になればなるほど目玉のチームが出場するという、夜通し行われるお祭り。


カーニバルは、チームごとに出場して、ただ単に派手に踊るだけではなく、審査員がいるカーニバルバトルなのです。

優勝チームには6億円ほどの賞金がもらえるらしいです。



てなわけで、10時ごろに会場入りしましたが、すでに盛り上がりまくり!!


とにかくド派手。
人間が可能な限りを尽くした派手さで、物理的に可能な限界まで巨大化した山車で、凄過ぎました。


この巨大な山車は、1台で数千万から1億円を超えるらしい。
納得の巨大さとクオリティ。。。


とにかくド派手な演出をしまくっているように見えますが、チームごとに毎年テーマがあって、そのテーマを踊りや山車で表現しているとのこと。


このチームに至っては、水循環装置を搭載しており、ワインのような紫の液体が噴き出まくり続ける中、踊っておりました。



このチームは、ブラジルがポルトガルから独立して200周年なのを記念して、過去に植民地時代だったころから、現在に至るまでを表現しているとのこと。




とにかくド派手で、
日本人ではこのようなパレードといえば、東京ディズニーリゾートのパレードが一番思い浮かべるでしょう。

そのディズニーのパレードを

2倍の大きさで
3倍の音量で
10倍の派手さで
ラテン風にした


感じでしょうか。


とにかく言葉にはできないほどの派手さとエネルギー。


「世界一のカーニバル」と呼ばれるだけあります。


超高額な山車の費用の出どころは、、、

写真だけでも十分伝わるのは、この山車のデカさと派手さと、クオリティの高さ。

とにかくデカくで派手な上に、かなりしっかり作り込まれていて、遠くからでもすごい大変なもんなんだと分かります。

一体作るだけで、数千万〜1億以上かかるのは納得です。


しかし、ここは経済が停滞しまくっているブラジル。

停滞どころか、経済状況が悪すぎて、街中ギャングらだけなわけです。

このカーニバル会場のすぐ近くにもスラム街は点在していて、そのスラムを産む原因は貧困なわけです。


そんな貧困な国なのに、たった1時間の出番のためだけに、数千万、数億をポンと出す。

そんな潤沢な資金の出どころって、、、、


実は、マフィアのお金なのです。

多くのチームでバックにはマフィアがいて、マフィアたちがどんどんお金を出してくれるとのこと。


ブラジルでもマフィアはお金持ちらしい。

じゃー、そのマフィアの資金源は??
ということになるわけですが、

それはスラム街での薬物や違法行為、そしてブラジルに住む全ての人が怯えているギャングが犯罪で得たお金なわけです(地引き網強盗含む)


「お祭り」と「反社会性力」の繋がりがあるのは、どこの国も同じだなと実感しました。

※あくまでもイメージです!!!!!!



リオのカーニバルは「今」しか観れない!

カーニバルを夜の10時から観て、体力の限界を迎えて会場を出たのが深夜の3時過ぎ。

治安に怯えながらも、なんとか犯罪に遭うことなくホテルまで帰れました。


南米の旅が長いのもあって、疲れが溜まっておりクタクタでした。


このリオデジャネイロに滞在する前は、エクアドルのキト(治安最悪)に滞在し、ガラパゴス諸島へ行き、コロンビアのボゴタ(治安最悪)に滞在し、ブラジルのサンパウロ(治安最悪)に滞在し、パス移動でリオデジャネイロ(治安最悪)までやってきました。

で、治安が悪いと、全方位にエネルギーを向ける必要があるんですよ。


道を歩くだけでも、常に後ろを振り返ってみたり、タクシーに乗るのも本当に安全なタクシーかを気にする。Uberでタクシーを呼ぶこともできますが、スマホでUberを確認しながら路上で車を待ってたら、スマホを盗まれるのでそれも気をつけないといけない。


レストランに行く時も、治安の大丈夫なエリアなのかを確認。
わりと治安のいいと言われているエリアでも、間違って細い道に入ると、被害に遭いやすかったりもします。

そんな、全方位に意識を向けていることで、無意識ながらどんどん疲れたのだと実感しました。


とはいえ、行ってみたいところには行ってみたいわけです。

となると、こんな旅は体力のある今のうちしかできないな、と思いました。


例えば僕の両親は旅行好きで、今まで一緒にアメリカやシンガポール、マレーシアなどにも行きました。

ですが、今回のようなブラジルに連れてこれるかと言うと、なかなか大変。


ある程度の年齢を超えると、旅行を楽しみたくても、ヘトヘトになって楽しめない旅行先もあるなと思ったのです。

特に今回のような、知名度抜群で、一度は観てみたい!という声が多いような場所でも、実際に行って楽しむには、体力のあるうちじゃないと大変なわけです。


あなたの行ってみたい場所はどこですか?


もしかすると、歳をとってから「ゆったり」行けるような場所ではないかもしれませんよ。


行くなら今のうちに!


ではまた!

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