株式会社Tsuzucleを退職します
お久しぶりです!
あっという間に過ぎている2022年ももうGWの時期ですね。
同年代の方々はお仕事の状況いかがでしょうか?
またゆっくり色々な話がしたいですね〜。
さて、早速本題に入るのですが、
本日2022年4月28日をもって株式会社Tsuzucleを退職しました。
という事で、本日のnoteでは
の2点をまとめたいと思います。最後まで読んでいただけると嬉しいです。
まずはTsuzucleの紹介ですが、
Tsuzucleには2020年12月より参画したので、1年半の間勤務したことになります。現在在籍しているメンバーの中では最も長い時間に近いのではないでしょうか?Tsuzucleの何より自由なところ、行動量と泥臭さ、新しいことや挑戦したいことを丸々包み込んで許容してしまう懐の深さは最高でした。お世話になりました。
これまでの1年半のTsuzucleでのお仕事にあたり、森CEO、田畑COOを始め、インターン生の皆様、関係企業の皆様にご協力、ご支援いただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
○これまでの振り返り
思えば、大学3年時の11月、外資ITでのインターン、学生団体の運営に尽力していた僕にCOOである田畑から声がかかったのが始まりでした。当時の僕は、上記2つの取り組みをしている中で、外資ITでの企業文化、学生団体立ち上げの際に感じた組織構築の面白さ、そして事業の手触り感を大事にしたいと考えていた時期で何かの縁を感じ、当時、ミドルマネジメントの層が就職などの影響で抜け始め、会社の成長と教育のバランスを何とかしなければならないという状況だったTsuzucleにJOINしました。
JOINから数週間は「マーケってなに?」「体裁?」と本当に初歩的なところで苦労した記憶があります。衝撃的だったのが、Tsuzucleで働いている人は、本当に優秀な学生ばかりで同年代と思えないくらいに、資料作りがうまくて、説明が上手で、本当に基礎という基礎がしっかりしているなと思った記憶があります。自分も負けないように努力を重ね、組織について提案出来る事は言って、何とか存在感を出していこうと、もがいていた時期でした。
まさに竈門炭治郎のこの言葉のような、そんな時期でした。
○言うは易く行うは難し
マーケの面白さがわかるようになり、ある程度自分の仮説検証の量が増え、結果が出るようになってきた2021年の1月から企業様の案件に携わったり、事業部の統括というポジションに着きました。
その頃は自分は経営層によく「〇〇はこうした方がいい」とか「〇〇は改善の余地がある」とか本当に生意気にいろんな事をぶつけていたと思います。
また壁打ちから仮説構築まで周りのメンバーを巻き込んで、事業部のKPIを大幅に達成していたり、イケイケの時期でもありました。
そんなタイミングで統括をしていくとなった時に、事業戦略の構築の難しさ、想定できない事態への対処やメンバーの管理まで一気に自分の身に降り注いできました。
上からは事業部の状況どうなってるの?と聞かれ、下からは助けてくださいとまさにカオス、俗に言う板挟みのような状況でパニック状態でした。
完敗でした。世の中そんなに甘くありません。
本や誰かの言っている事や、過去の自分の成功事例にしがみついても問題は改善されません。今どうするか?どうすれば達成できるのか?みたいな視点で本質的な課題に目を向けて、ひとつひとつ課題を潰していく。そんな事を全くできていませんでした。世の中にある本や、定説はこれをやったら間違いというものは沢山ありますが、これをすれば正解というやり方はありません。
本当にマンパワーで馬力で凌ぎ、結果を残すために動いた期間でした。
「この事業部を〇〇のようにしたい」とか「絶対にKPIは〇〇まで引き上げても達成できる」とか
口で言うのは簡単ですが、それを戦略、戦術にまで落とし込んで、中長期で達成していくのには、全く難易度が違います。
もちろん失敗ばかりではなく、当時隔たりの多かった部署の組織図を刷新して、KPIの管理からメンバーの管理を分業し、より効率的な働き方ができるようにしたりと、まさに一進一退の連続、希望に不安といろんな感情の入り乱れる1~3月でした。
ただそういったカオスな状況を何とか打開していくという戦いを挑んでいく。そういうところにまたやりがいを感じていました。
○プライドを捨て、成長せよ
人にはプライドというものが存在します。当時の僕はこのプライドというものが色々な場面で邪魔をしていました。僕の仕事は3月4月ごろからどちらかというと、企業様のSNSのマーケ担当というところから、デジタル戦略のディレクションなどをやっていく担当に変わっていきました。
もちろん、未経験です。右も左も分かりません。けど、何とかする。それがTsuzucleの良さでもあります。自らが主体となって、情報を取りまくって、仮説検証をしまくって、力を身につけていく。その姿勢が刺激となって周りを巻き込んでいく。
それはもしかしたらスタートアップで働いていたからこそ感じた大変魅力的な部分であるかもしれません。
ただ当時の自分は、自分だけで何とかしようとして、「人に頼る」という事から逃げていました。
それを象徴するようなエピソードがあります。今でも忘れません。
とある企業の2021年度の戦略会議で、自分がその戦略提案をした時があります。
結論を言うと、緊張しまくってロジックもめちゃくちゃで説得力も無く、聞いていただいてた向こう側から?の反応をされ、途中で上司に巻き取られてカバーされた挙句、そこから一言もしゃべれない。
と言うような事態が起こってしまった事があります。今では笑ってそれを話してくれますが、当時は本当に落ち込みに落ち込んだ記憶があります。
これが起こってしまった原因は単純明快で、僕が決して、1人で抱え込まず、できない事はできない。わからない事はわからない。手伝ってほしい事は手伝ってほしい。FBしてほしい事はFBしてほしいと素直に言えなかった事にあります。
全て何とかできるという根拠のない自信で準備を怠った事に限るなと感じた瞬間でした。素直に自分の負けを認め、これが100%だというものをぶつけてこそ、やる価値があると思います。
僕の提案1つで、企業は大きな意思決定をする事も、何十万、何百万の予算を動かす事になる。常に一手二手先の事を読んで、話さなければなりません。当時の僕にはそういった想像力が欠けていました。
去年の3月4月は本当に自分の性格を客観的に知る良い機会になったなと思います。他にも、案件の引き継ぎでうまくいかずに喧嘩したりとか、仕事抱え込んだりとか本当にたくさんありました。(迷惑をかけた皆様、申し訳ございません。)
プライドというものは成長という観点においては、
例えば、NARUTOでいうところのロックリーが我愛羅と戦った時に来ていた服のように、ドラゴンボールで悟空やピッコロが来ていた服のように
戦闘においては自分のポテンシャルを解放するのに邪魔なものです。
だから、わからなくて恥ずかしいとか馬鹿って思われたらどうしようとか
考えずに、プライドという重荷には脱ぎ捨てて、前に進みましょう。
クヨクヨしていても何も生まれません。たとえ窮地であろうと未来にしか活路は見出せないですよね!
○信用を積み重ねる事によって、信頼される
ここについては大きくは触れない(察して)ですが、本当に大事な事でクライアントワークに従事される皆さんにも肝に銘じておいてほしい事なので、概念レベルで触れます。
信用を積み重ねる事によって、信頼される。そして、それが崩れるのは一瞬であると身を染みて感じた出来事があります。
信用はこれまでの行いや実績、成果に対する評価から生まれるものだと思います。その人自身に対する評価ではなく実績や成果物が必要不可欠な感覚です。この実績や成果物など過去の業績に対して「信用」するのだと思います。
本当に1つ1つの言動は見られていますし、口は災いの元と言われるくらいに怖いものです。
クライアントワークにおいては、提案をして実行をするという前に、提案を受け入れ、聞くよ(実行するよ)という「信用」してもらう為にどうするか?という壁があると思います。
誠実に、根気強く、自分の信じている事を発信し、時には直接お願いも電話も何でも対応する事、そしてその上で、自身が掲げた目標を達成する。
小さな信用の積み重ね、そして、目標を達成する事。
そうして積み重ねた信用を超えて、〇〇さんにお願いしたいとなる
「信頼」をしてもらうために「信用」が必要で想ってるだけではなく行為が大切になってくるんだと思います。
「信用」なしには「信頼」を勝ち取るのは難しいと思います。特にクライアントワークでは必要だと思います。
「信頼」というのはその人の実績や過去の振る舞いを見たうえで、その人の人間性やクセなどの目に見えないものに対して期待し、その期待に応えてくれるだろうという気持ちの表れです。可能性を信じて判断するもの、というイメージです。
ここまできて、やっと思い切った提案もやりとりも本質的な意味でできるようになると思います。
そうして、壁をぶち破り、共に歩む体制を作れてこそ、チームを引っ張っていく、お客様の求めるものに対して付加価値をつけていく必要があります。
信用なくして信頼は有り得ないと思います。
「信用取引」という言葉が存在するくらいなので、
もちろん、人とうまいこと関係を構築するうえでこの信用は絶対に大切にするべきことです。
○人をマネジメントして学んだ事
そんなこんなでカオスな生活を送ってきたのには変わりはありませんが、2021年の後半になっていくにつれてクライアントワークでも何とか、細かい分析や、仮説検証を通して、自分のした提案がうまくはまり、売り上げを伸ばしたり、業務改善が進んだりと、自信となるような成果もでるようになってきました。
入社当初とは見違えるほど、成長をしたなと思えるような時期になってきた時に、本格的にリーダーのようなポジションからマネジメントに仕事を移しました。
自分にとって、この時期がもっとも辛く、そして悩みに悩み
正直にいうと、苦しく今の自分では中々答えの出せない領域でした。
事業部の目標を達成するとかの次元ではなく、
と考え出したら止まらないほどに考え、やっていかなくてはならない事が社内にありました。もちろん企業様との仕事をしながらです。本当に大変です。
いろんな本を読み、他の企業の同じポジションの人がどういう風に行動していてというのを本当に色々なものに手を出し、悩みました。
マネジメントとは「設定した目標を組織的に成し遂げていくための仕組みを作り推進する」ことだと思います。。部下を管理して、指示を出すことがマネジメントだと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、
それは正しい捉え方ではないと思います。。うまく部下を管理したところで、組織の目標を達成させなければ、そこにマネジメントの価値はないと思うからです。
僕はこのマネジメントというポジションにおいて、半年先、1年先を見据えたサービス提供の質を向上させるという目標において、採用から教育を遂行していたのですが、全くうまくいかない時期がありました。僕自身はそこで正直かなりダメージを受けました。
色々な原因があったかと思うのですが、もっと本質的にマネジメントをやってみて学んだ事を振り返りとして残したいと思います。
マネジメントは人の話を聞くことではない
よく漫画とか定説で人当たりがよくメンバーと仲良くして、仲良くしているマネージャーを良いマネージャーと表現する事や、冷たく数値で評価してくるマネージャーを悪く書くようなものを見かけたりするのですが、結論間違っていると思います。
メンバーの話を聞いていたら安心するし、その止まっている時間に安堵を感じている自分、強くFBのできていなかった自分がいた事実もあって、
うまく機能できていない場面も多々ありました。
もちろん、よりどころとなれるような信頼感や距離感も大事だと思います。
ただ、ビジネスという点において、それだけではだめで、
『他者の力を引き出す事』
これが最も必要な要素ではないでしょうか?
目標やその人の能力値に対して、現状何が足りていないのか?という面を冷静に客観的に評価して導いてあげる。人は目の前の業務に夢中になると大きな目標を描けなくなったり、先のことを考えられなくなってしまうので、
そういった先の目線を提供してあげるなど、時間をかけて1人の悩みを聞いて解決すると言うところから、一石三鳥になる為に、目線上げて、その人がいろんなところでパフォーマンス発揮するにはどうしたら良いんだろう
と考えるのが、仕事なんだと思います。
もちろん、言うは易しで、僕自身もこれからまた別の環境でここを成長させていきたいです。
要はパフォーマンスが上手く出ていない時ほど、目移りがしやすかったり、
施策の数で勝負したり、いわゆる現状を誤魔化す為に武器の量を増やそうとします。
でもそうではなく、メンバーの視座を上げる為にも、目標達成する為にも
そういった目標や先のことはシンプルな設定にしてあげる方が、余計なことを考えずに、集中して取り組めるんだと思います。
1つの武器にこだわって極める方が、苦しい場面では突き抜けることができると思います。
そうなる為に人の強み弱みを見抜いて、マネジメントしていかなくてはなりません。
『頑張る理由』を与えるのでは無くて、「明確な目標・ビジョン」が人を強く動かすマネジメントのできている組織が強いと感じています。
非常に印象深い言葉としてトヨタの豊田社長が2019年の新年の挨拶があります。
僕自身もどうすれば良い環境でみんなが働いてくれるのだろうか?そんなことを必死に考えた半年でした。自分の力不足な部分も多々ある中で支えてくれたメンバーには本当に感謝しております。
○最後に
これまでまとめた話も含め、
本当に自分は機会に恵まれていて、学生最後の1年半を捧げて本当によかったと思っています。
また、今回は自分の主観での話になっていますが、改めて、自分には多くの仲間がいて、その仲間たちなくして、今の自分を語る事はできません。
この1年半を通しての財産は上記のような経験に加えて、やはり一緒に事業を創ってきた最高の仲間たちとの思い出に帰結します。
それが、僕にとって本当に頑張れる理由でもありました。
まだ僕たちにとって人生は始まったばかりだと思います。
今よりもさらに良い明日、明後日そして未来を作るために粛々と僕は
今できる事を必死に積み上げていきたいと思います。
また大きくなった時に、あの時はこうだったって笑って思い出を振り返れるように、未来に希望を持って、互いに努力していきましょう。
本当にありがとうございました。
2022年4月28日
正延 拓也
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