「1分で話せ」を読んで
ビジネス現場においては、要点を素早く伝えろ的な内容かと思い読んでみましたが、中身はプレゼンテーションについての本でした。
要点を話すことと何が違うかというと、プレゼンテーションは「人を動かすことがゴール」ということです。これ、もうこの本の大部分の内容です。笑
一応掘り下げていきましょう。
【前提】人は、相手の話の80%は聞いていない。どんなに完璧なプレゼンをしても、自分の考えが100%伝わるということはありえない。
⏩よく聞く話ですね〜
じゃあその前提を踏まえた上で、どう組み立てていくの〜というのが以下です。
①聞き手の具体的なイメージをする
まずは「何のためにプレゼンをするのか」の目的明確化。そしてその目的を実現しるためには、「誰に」「何を」「どうしてもらいたい」のかを組み立てる必要がある。そして中でも「誰に」が重要である。
◆「誰に」を考える際の項目分解例
相手の立場、何に興味があるか、このプレゼンに何を求めているか、専門的な要素への理解度、何をどう言えばネガティブな反応をするのか など
上記で浮かんだターゲット像に合わせ、<話す内容、言葉遣い・話し方>などを考えていく。
⏩これ、複数人の時はどうするのかな?決裁権がある人間1人に絞り込んで相手に合わせていくのかな?複数人相手に共通項目を洗い出すことはできなくもなさそうだけど、かなり難易度が高そう…やっぱそこは個人レベルで違ってくるから。。ここでは対1人ということで解釈しておこう。
②ゴールを明確にする
ここでいうゴールっていうのは、
👉🏻賛成してほしい、何らかの意見を表明してほしい、動いてほしいなど
ここをあらかじめ定めてから逆算してこうぜって話。
「理解してもらう」「きれいに話す」ことはゴールにしてはいけない。
ここをゴールにしてしまうと、その先の「人を動かす」という目的が本人の考えに委ねられてしまう。(情報提供をしただけで終わってしまう)
上記を要素に入れ込みたいのなら、そのうえで、何をしてもらいたいのかを最終的なゴールにする必要がある。
例:「▲▲について、理解した上で営業部の○○さんにかけあってほしい」
もちろん、トーク力だけでなく、プレゼン前後も「人を動かす」というゴールに向けて必要なことは実施すべきだ。(根回し、席配置を工夫、プレゼン後のフォロー)
③結論と根拠で考える
ピラミッドをイメージしてほしい。
頂点には「結論」がきて、その下には「根拠」が何層か横たわっている。その層は3層だ。(3つである理由;多すぎても印象に残らないため)
プレゼンとは、自分が伝えたいことの骨組みや中身を、相手の頭の中に移植していく作業だ。
まずは自分の中で明確な設計図を描いた上で話せば、相手の脳内に移植しやすくなる。
また、「結論」と「根拠」が聞き手にとって意味がつながっていることを常に意識すべし。声に出して読んでみる、他の人にも聞いてみるなどして、意味がつながっているかどうかを確認するのがよい!
④根拠を加工せよ
結論=「Aのプランを優先すべきだ」であって、「Aはこんな状況で、Bはこんな状況だ」は結論ではなく根拠だ。
何が言いたいかと言うと、「根拠」では人を動かせないので、ここで止まってしまうプレゼンはダメなプレゼンだよってこと。
必ず「結論」を示し、相手を動かす方向を示そう。
⑤聞き手のイメージを膨らませよう
シンプルにビジュアルを見せることがイメージを膨らませる点においては最も効果的だ。
では、ビジュアルがない場合。
そんな時は、「たとえば」と具体的な事例を示すことが有効。
「想像してみてください」の一言を添えることも◎
⑥突然意見を求められた時の対処法
まずは聞かれたことを把握し、どのような形式で答えるのかを整理する。
→「Yes/Noで答えればいいのか」「アイデアを聞かれているのか」「懸念点を答えればいいのか」など
そして③のピラミッドを作成する。
YES or NOであれば、最初にその二択のいづれかを答え、3層の根拠を説明するとよい。
アイデア・懸念などであれば答えとなるアイデア・懸念を伝えた上でその理由や具体例を3本柱で説明すればよい。
⏩理由は2本以上無いとまずいのでは…?1本目の理由が実はピントがずれてた、とか使い物にならなかった時、その意見自体意味が無くなってしまうので。。てか、理由3つ+具体例2つほどが理想的な気がするなぁ
〜すぐ否定してくる上司対策〜
あえて根拠の3本のうち1つにいい加減なものを含む。で、そこをつっこませた後に用意していた別の根拠にすり替える、というやり方。
⏩ここで1点疑問というか意見だけど、すり替えられるようなものであれば「ピラミッド」という表現は適切でな気がする。イメージで言うと、「ギリシャ建築」が近い感じ。(パルテノン神殿をイメージ)
何が違うかっていうと、柱の重要度。ピラミッドは下に行けば行くほどなくてはならない「土台」になるので、すり替えは不可だし上に重なっていくものに比べたら重要度は高いんだよね。全てのベースだから。
それに対してギリシャ建築の柱はほぼ均一ですよね。同じ大きさ。同じ重量の柱がいくつかで支えあってる。パワーバランスの視点で見て、⑤のようにイメージを膨らませるとしたらそんな感じかなぁとふと思いました。蛇足失礼。。
⑦聞き手が効いてくれない時
原因の7割は「声が小さい」だと言われています。
あとは声のトーン。抑揚を意識するとうより1つ1つの表現に意味合いを込める事が大事。
たとえば、「皆さん」と呼びかけるときは、それはどこにいる誰なのかをはっきりイメージすると、言い方が変わる→聞き手1人ひとりに向かって話すことを意識する!
⑧とにかく練習
あとはもう練習あるのみ。下記2つが効果的だ。
・録音する→使う言葉や声のトーンを変えて、伝え方を工夫する
・誰かに聞いてもらってフィードバックを受ける
そんなもんです!以上!
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