マガジンのカバー画像

キャリア・転職について考えるヒント

13
運営しているクリエイター

記事一覧

よいキャリアをつくるにはスキルアップよりも「場を選ぶ力」が大事という話

お給料って、ぶっちゃけスキルよりも、環境で決まるんですよね。 だからといって、高いお給料がもらえる環境に行けばいいんだよ、という話ではないのです。特に、40歳からのキャリアでは。 先日、プロのキャリアコンサルタントであり、大学でキャリア教育を教えている方とも意気投合したのですが、よいキャリアをつくっていくには、スキルアップよりも、場を選ぶ力が大事なんです。 まったく同じ人間が、環境を変えると見違えるようにイキイキする。こんなことは、いくらでも起こります。 A部門では全

40歳からのキャリアを考えるの、むずかしいですよね

40歳からのキャリアや生き方について、なにを参考にしたらいいかむずかしくありませんか?40歳って、なんとなく人生半分くらい来たのかなって思いません? 同時に、キャリアもそろそろ後半戦かー、と思ったりしません? でも、その思考、とても危険です。 だって、考えてもみてください。 20代前半で働きはじめてから約20年。若いころに比べるとたしかにスキルも身についたし、経験も積んできた。 でも、あなたはこれからあと何年働くのでしょうか? 引退する年齢は自分で好きに決めればい

そこそこの満足は、成長と自己実現の最大の敵

オッさんこそ、あらためてビジョンを立て直そう。 最近こんな話ばかりしてますが、先日登壇したCybozu Daysで良い図を見たので、あらためて。 こちらは先日のCybozu Daysでジーンクエスト高橋祥子さんが紹介した図なのですが、これがきわめて秀逸でした。 左の図のように、自分が期待する世界と、リアルな世界が同じだと、ギャップが生まれない。だから「なぜ?」という疑問が発生しないし、主観的命題(自分なりの判断や主張)を認識しにくい。 一方で、右の図のように、リアルな

40代ジェネラリストが模索するポスト会社員の働き方

以前も記事にしたとおり、私のキャリアは ザ・ジェネラリスト と言えるようなもので、それを活かすには「経営」に関わるのがひとつの道だと思って、これまで社会人人生を送ってきた。 高い専門性をもつスペシャリストへの憧れやコンプレックスは未だにあるけれど、どうあがいても自分はそうはなれないし、そういうタイプではないことも、さすがにもうわかっている。 さて、突然ですが、ここで皆さんに質問。 ジェネラリストは、会社員を辞めて、やっていけるのでしょうか?(いや、厳しいでしょ)(やっぱ

「人生とキャリアを考える」もくもく会で、モヤモヤを解消しませんか

先日、「”中年の危機”乗り越えワークショップ」と題して、主に中年層を対象に、キャリアだけでなく、人生を見つめる機会を提供するイベントを開催しました。 参加者の方には、その場での個人ワークと、その後1ヶ月間「宿題」をやっていただき、1ヶ月後の報告会では、参加者の方々から良い反応と評価をいただくことができました。 毎日、感情ジャーナリングするのは辛かったけれど、日々の忙しさに消えていきがちな、小さなコトに意識が向き、その積み重ねによって、自分が近視眼的になっていることに気づけた

【2/27(土)13時】「"中年の危機"乗り越えワークショップ」を開催します

イベント開催のお知らせ2月27日(土)13時~、「"中年の危機"乗り越えワークショップ」を開催します。 私自身の数年の苦難(大袈裟)を書き起こした「『中年の危機』の正体と乗り越え方」の記事には、たくさんのスキをいただくことができました。 さらには、この記事をきっかけに、小島英揮さん主催の Still Day One Talk で、柴乃ママ(木下柴乃さん)とお話しさせていただく機会もいただきました。 noteやTwitter、Facebookでは「グサグサ刺さった」「ハッ

40代オッさん「中年の危機」の正体と乗り越え方を見つけた

(2022年4月追記) 本記事でご紹介した「中年の危機の乗り越え方」は、その後のワークショップを経てさらにブラッシュアップし、「ライフビジョンのつくり方」としてまとめ直しました。実際に手を動かして「乗り越え」たい方は、以下リンク先の記事もあわせてご覧いただければと思います。 ーーー (2021年3月31日追記) 本記事の最後に触れた「私自身のありたい姿、自分なりの生き方」については、以下の記事に書きました。よろしければぜひご覧ください。 ーーー (2021年2月12日追記

私がスタートアップ企業の経営(≠起業)に活用してきた10冊

私が影響を受けた名著をご紹介するシリーズ第3弾です。 第1弾は ジェネラリストな私を形づくった10冊(社会人10年目までに読んでおいて良かった本たち)を、第2弾では 生産性について考える(考えさせられる)10冊をご紹介しました。 シリーズ最後となるこの記事では、スタートアップ企業の経営という今の仕事をやる上で、影響を受け、直接に間接に役立てている書籍をご紹介したいと思います。 私は起業家ではないですが、0→1を考えると同時に、どうやったらスケールさせることができるか、に頭

突き抜けられないあなたへのメッセージ - ジェネラリストという道

突出した強みを持て、軸を立てろ、エッジを効かせろ 時代は常にそう煽ってくる。 そんな「何か」を見つけられないのは自分だけじゃないかと思うと、焦るばかり。 「何か、自分なりの強みを作らないと」「得意分野を作らねば」「早く、ひとつでもスキルを極めなければ」と思いがちだ。 でも、そう簡単に「自分が突き詰めたいこと」なんて見つかるもんじゃない。 そんな人には、ジェネラリストという道もあるよ、と言いたい。 自分の専門分野を決める。 私にはこれができなかった。 よく問われ

40代にこそ長期目標が必要だ。今年の目標ではなく、今後10年の目標を考えてみた

こんにちは、萩原です。 年始というにはずいぶん間が抜けたタイミングになってしまいましたが、年始に「今年の目標」ではなく、今後10年の目標を考えてみたので、そのことについて。 あらためて長期の目標を考えてみようと思いたった理由その1. ふと振り返ってみたら、30代前半から半ばにかけて立てた目標に、それなりに近づいていることに気づいた。 目標を立てていたからここまで来れたような気もするし、ここに来るような目標設定だったからここまでしか来れていないようにも思えた。 ちなみに、こ

採用面接では「考え」ではなく、「行動」を聞く

スタートアップのような会社が「これからドンドン事業を伸ばしていこう」と思うと、必ずぶつかる壁が採用だ。 今の会社に入ってから、ものすごくたくさんの面接をしてきた。4年間、ずーっと採用してる。今も絶賛採用中。 いま数えてみたら、これまで軽く100人以上と面接している。自分でもビックリ。 最初はとにかく自分で面接するのだが、チームができてくると、徐々にメンバーにも面接に入ってもらうようになってくる。 そこでふと気づくのが「みんな採用面接やるの初めて」ということ。 こりゃイカン

42歳、3回目の転職でなぜスタートアップに飛び込めたのか

6万人以上に読まれた前回のnoteは、実は自分を励ますつもりも半分くらいあったのですが、想像をはるかに超える多くの方、しかもオッさんではない方からもポジティブな反応をいただけました。 続きを!というプレッシャー ありがたい声もたくさんあり、その中でやや多かったのが、 「そもそも大企業・王道ぽいキャリアだったのに、なんで今の会社に転職しようと思ったの?」 だったので、今回はこのテーマについて書いてみたいと思います。 もちろん私個人の判断基準しか書けないですが、もしか

大企業でしか働いたことのない40歳オッさんがスタートアップへ行った話

スタートアップには興味あるけど、今さらなぁ…とか 自分はもう若くないので、スタートアップなんて無理だよな…とか そんな環境で自分がやっていけるか不安だ…とか そんな風に思っている方、きっと多いんじゃないだろうか。 最近はずいぶん市民権を得てきたものの、なんだかんだ言ってもスタートアップへ転職する人ってまだまだ少ない。 そこで転職経験はあったものの大企業でしか働いたことのなかったオッさんが、スタートアップ的な環境へ行っても何とかなったよ、という話を書いてみようと思う。 結